三人組
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砦に向かって走る。遠くから叫び声がきこえる
「ハァハァハァッ、いたっ、あそこだ」
三人組に剣が振り下ろされる
「おりゃゃー」
がきぃぃーん
間一髪間に合った
「大丈夫か?」
「あ、あんたなんでここに」
「んなことは関係ねぇ。立てるか?」
「お、おう」
「ちょっと待ってろ」
そう言って俺は残りの黄巾賊に槍をむけた
〜アニキsied
俺たちは今逃げてる誰も助けに来ない
「くそっここで終わりたくはねーんだよ」
「アニキっもうだめだ逃げ場がねぇ」
「そうなんだな限界なんだな」
「なんなんだよ畜生」
こんなん予定とは違うぞ!あいつらは俺たちを見捨てたんだ!まだ戦ってたのに!その証拠に奴らのが帰ってるのが見える
「「アニキっっ」」
「うるせぇ!走るぞ!生きるにはそれしかねぇ!」
やっぱり俺たちは捨て駒だ!認めたくないが事実だ。今までもどこに所属しようと最初に捨て駒として扱われた俺たちみたいな職のないクズはいつだってこんな扱いを受ける。だから奪われる立場から奪う立場になろうと賊として暴れ回ったんだ!でも賊になりゃ討伐隊が追いかけ回す。しょせん居場所なんてないと考えてた。そんな中曹仁と会った。最初はただのカモとして襲ったが返り討ちにあい殺されると思った。普通だったら賊をあそこで殺すだろうが奴は違ったそのとき「配下になれ」と言い、半ば強制的に配下になった。誰だってこいつは変だと思うだろう賊を配下にするとか、不名誉なんだから。それがとても強いものならまだ分かるが、俺たちはお世辞にも強いと言えない。そんな俺たちを受け入れた曹仁に最初は警戒したがすぐに警戒するのをやめた、それが仇となったのかしれない
「畜生っ畜生っ」
なぜこの戦いが始まってすぐ逃げなかったのだろうか?またこうして見捨てられるのは知ってたはずだ。どいつもこいつも俺たちみたいなはぶれ者は駒と思ってると十分知ってたはずだ。信頼出来るのは後ろにいるチビとデクだけだ。あいつが他の奴と違ったから信用したのか?だったら俺はばかだ、あいつだってどうせ俺たちを駒として見てたんだろ
「覚悟しな」
「逃げろお前ら!!」
「「アニキっっ」」
せめてこいつらは助けねーとな
そこに剣が振り下ろされる
あぁ俺、終ったな
がきぃぃーん
「大丈夫か?」
助かったのか?俺たちはまだ見捨てられてなかったのか?なんでこいつがここに....
「あ、あんたなんでここに」
「んなことは関係ねぇ。あんた立てるか?」
「お、おう」
「ちょっと待ってろ」
ああ、こいつに着いてきて正解だった。こいつは俺たちを見捨てなかった。こいつが助けに来なかったら、もう他の奴らを信じれず賊から足を洗うことも出来なかっただろう。
「なあお前ら、こいつに着いて行くのに異存はないか?」
「「
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