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少年は魔人になるようです
第42話 少年は騙され、少女が守るようです
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・・・学園長先生?

紛らわしいから先生でいっか。


「えと、ジャイロ先生は僕に何か用があって……?」

「おお、そうじゃ。―――とにかく、こっちに来てくれるかの。ここだと人目につく。」

「は、はぁ……。」


ジャイロ先生が歩き始めたので、僕も仕方なくついていく。

そして、しばらく歩いた所にあった魔法陣に乗って、またどこかへ飛んだ。


「えーっと、ここは……?」

「此処こそが私達の砦、要塞、最前線基地。そう―――」


真っ暗な部屋に明かりが灯り、部屋にいた黒いマントの人達が見えるようになる。

恐らく、ジャイロ先生と同じどこかの学区長の人達だろう。


「ようこそ、第二学長会――現通称、対学園内悪魔対策会の円卓へ。」

Side out



Side アリア


「アリカママ、プリント・・・・・。」

「おお、ありがとうアリア。丁度取りに行こうとしていたのじゃ。

……気のせいじゃろうか、久しぶりに会った気がするのじゃが。」

「・・・?おうちで、毎日・・・・会ってる。おととい、いっしょに寝た。」

「そ、そうじゃな。すまぬ、忘れてくれ。」


・・・・?変なママ・・・・。でも、私も変・・・誰が悪いか、分かる気がする・・・・・。


「ところでアリア。この後予定はあるかの?」

「・・・・んーん、ない。」

「そうか。私もこれを集めるので最期じゃったから、一緒に帰らぬか?」

「ん。じゃあ、鞄もってくる・・・。」


職員室から出て、教室に戻る。・・・あそこ、いっつも騒がしくてキライなの・・・・。

エヴァか真名が近くにいれば、だれも来ないからまだいいんだけど・・・。


「あ!おーい、アリアん!一緒に帰ろ〜よ!」

「・・・・・・・・・。わたし、アリカママと・・・帰るから。」


教室に入った瞬間、アスモデウスが走ってきた。・・・・この子は、あんまり好きじゃない。

なんか・・・パパといるとき、エヴァより・・・・ママに近いかんじがするから。


「え〜?ボクも一緒に帰っちゃ……ダメ?」

「・・・アス―――もみじ、寮。わたし、おうち。行くの、反対側・・・・。」

「むぅー!どうせ行くんだから良いじゃん!」

「よろしいじゃない、アリアさん。帰るくらいいいじゃありませんこと?」


話してると、いいんちょが横から入ってきた。だから、ここはキライ・・・。

関係ないのに・・・おせっかい・・・。


「ママ、待たせてるから・・・。いそいで・・・。」

「あ、うん!って、ちょっと待ってよぉーー!」


………
……



「・・・・・・・・・・・・・・・
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