暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick25_七色の電撃って!!
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の肩を突いた。しかし、防弾チョッキを着けているのか手応えが固い。

覆面男は後ろに飛ばされたが、ダメージはないようですぐに脇にあるハンドガンに
手を伸ばす。

「やらせないよ」

信乃は再び突きを同じ方へ放つ。だが、棒には協力な回転が掛かっていた。

「な!?」

直撃防弾チョッキは簡単にえぐれて貫通し、男の体へと棒が達する。

「ぐぁ!」

取り出す途中だったハンドガンは落とされ、信乃はそれを蹴って拾えない位置へ飛ばす。

棒を引きもどして同じ位置、防弾チョッキに穴をあけた場所に突きを入れる。

「が!」

男がうめいて膝をつく。
間髪を容れずに信乃は棒を下から上へ振り、顎を攻撃して気絶させた。

「ふう、一人目。セリフを言う前に退場するとは何とも噛ませ犬な奴だな」


直後に背中から殺気を感じた。急いで給水タンクの陰に隠れると、

 カシュン

自分がいた位置に弾丸が突き刺さる。体育館の上にいるもう一人の攻撃。

ライフル銃に狙いをつけられては下手に動けない。どう対処するか考えていると

『おい、陰に隠れている奴。出てこいよ。遊ぼうぜ』

倒した男が落としたのトランシーバーから声が聞こえた。
屋上から攻撃してきた奴が話しかけてくる。

信乃はトランシーバーに手を伸ばそうとしてすぐに戻した。

 カシュン

銃撃。そのままトランシーバーを取っていれば腕をやられていた。

『あらら。残念無念』

「やっかいなやつだな。人を撃つことに楽しみすら感じている」

作戦を考えていると嫌な言葉が

『出てこいよ。それとも、他のガキどもが撃たれる方が良かったか?』

「!?」

周りの空気が変わった。信乃と向けられていた殺気が薄くなる。

男の姿は見えないが、信乃に警戒しつつも、銃口を別に向けたような、そんな空気。

『だ・れ・に・し・よ・う・か・な』

銃口が自分以外、この学校の生徒に向けられていた。

「しょうがないか」

信乃は何の躊躇もなく、給水タンクの陰から出てきた。

体育館上を見ると、やはり校舎の方へうつぶせの体勢で銃口を向けている男がいた。

だが信乃を確認するとゆっくりとこちらへ銃口を合わせる。

眉間。動かない的へと確実に狙いを定め


「死ね」


男がスコープ越しに言い放つ

その前に信乃が言った。持っている棒を投げやりのように振りかぶって投げ飛ばした。

「うわっ!?」

スコープを覗いていたので反応が遅れたが、男は体を横へ転がしてギリギリで避ける。

棒は男のいた場所より手前にあたり、真上へと跳ねた。

態勢を崩したがすぐに立ち上がって屋上を見渡したスナイパー。


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