第18話 何事にもアフターケアーは大事
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く項垂れていた。そんな銀時に対し新八は溜息しか出来ないでいる。確かに、側から見るとだらけている様にも見える。
が、実際一番辛い思いをしているのは銀時に他ならないのは新八も良く知っている。
大切な娘をむざむざ誘拐されてしまった。その事実が銀時の心を未だに強く締め付けていると思うと、新八も強くは出られないで居たのだ。
「おぉい、何か手掛かりなり何なりねぇのかよぉウノ君よぉ〜」
「だから僕はユーノですってば……すみません。サーチを掛けてるんですけど、一向に引っ掛からなくて」
「んだよ、使えねぇなぁ」
容赦なく切り捨てるかの様に言い放つと、再度銀時はだらしなく項垂れて茜色に染まりだしていく空を眺めていた。先ほどまで青色だった空も日が傾くにつれて茜色に染まりだしている。後数時間もしたら夜になるのは目に見えている事だろう。
「あ〜あ、結局今日は収穫なしかよ。これじゃ折角バイト抜け出してきた意味ねぇじゃねぇか」
「それ僕達も同じですよ。ってか、文句言うなら銀さんも一緒に探しましょうよ。そんなとこでだらけてたって出て来る物なんてゲップ位なもんですよぉ」
「うっせぇよ。今の俺の口はなぁ、滅茶苦茶糖を求めてるんだよぉ。どっかで糖を補給しねぇと俺の体がもたねぇんだよぉ〜、ぱっつぁんよぉ」
だらしなさに加えて情けなさも付加され始めている始末であった。流石にこのままでは見るに耐えない。だが、やはり銀時を元気付けるには新八では無理にも思えてきた。
やはり、銀時を元気付けられる存在は彼女一人なのだろう。
(こんな時、なのはちゃんが居たら一発で銀さん元気になるんだけどなぁ)
普段であれば、なのはがこんなだらけた銀時を見た途端熱湯を掛けて叱咤している筈だ。そして、毎度御馴染みの親子喧嘩に発展し、何時しか銀時はモチベーションを取り戻して行動を起こす。これが普段の光景なのだ。
だが、今此処になのはの姿はない。その為元気のない銀時を元気付ける存在が居ないのだ。
「銀ちゃん、何時までも堕落しっぱなしなんて情けないアル。それでもジャンプの主人公アルかぁ? ジャンプ主人公らしく此処ら辺で元気パワー爆発するべきアルよぉ」
「うっせぇよゴラァ! 酢昆布臭ぇんだよぉ。今の俺はマジで気力50以下なんだよぉ。気力50って言ったらあれだよあれ。ダイ○スとかでこれだと全く使い物にならねぇんだからなぁ。それと同じ状況なんだよぉ今の俺はよぉ」
確実に意味の分からない言動を言い訳にしている始末だった。普段だったら返し言葉をする筈なのにこんな遠まわしな言い訳をしている。まぁ、普段からそんなだったとは思われるが、今の銀時からは普段ある筈の覇気が感じ取れないでいる。
正しく今の銀時は本当の意味で生気の抜けた抜け殻同然とも言えた。
「いい加
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