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駄目親父としっかり娘の珍道中
第18話 何事にもアフターケアーは大事
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同じで頑固だからなぁ。どうしたら良いんだろう?」

 二人の頑固者に板挟みにされて苦しむなのは。しかしそれを相談する相手も居ない昨今、結局一人で答えを見つけ出さねばならないのだが、相変わらず答えなど見つけられず結局ドツボのままだったりする。
 答えが見つからず、結局溜息を繰り返す事となってしまった。しかし、幾ら溜息をつこうとも、幾ら悩みドツボに嵌ろうとも、答えが自ずとやってくることなど有り得ない。答えは自分で見つけねばならないのだ。

「とりあえず、もう一度フェイトちゃんに相談してみよう。此処で私が諦めたら意味ないからね」

 自分自身にそう言い聞かせるかの様に頷き、ベンチから立ち上がる。気持ちを改めて再度フェイトに説得を試みようと決めたのだ。
 そんな時、突如空が割れるような音が辺りに響いた。思わずなのはは両耳を塞ぎ、音のした頭上を見上げる。
 すると、頭上には突如半透明の膜が姿を現し、それを周囲に覆っていく。この光景には見覚えがあった。
 そう、あの時、銀時達と夜の町に繰り出した時と同じ現象が起こっていたのだ。
 となれば、何処かでまた戦闘が起こり出したのでは?
 完全に出遅れた事になのはは焦りを感じ出す。こうしている間にも銀時とフェイトがまたぶつかりあっているかも知れないのだ。
 止めなければならない。これ以上、大事な人達が傷つけあうのを見たくない。そうなる前に何としても止めたかった。
 突如、地面から何かが動き回る感覚を感じ取る。地震にも思えたが違った。まるで自分を中心に揺れが集中しているような感じだった。その揺れ方にも独特な感覚があった。
 まるで、巨大な根の様な物が蠢いているような感覚だった。そして、その主は突然目の前に姿を現した。
 それは正しく巨大な根だった。木の根が幾本も集まり、やがて姿を成していく。
 常人よりも遥かに巨大な木の姿となった化け物が突然なのはの前に姿を現したのだった。




     ***




「は〜、だりぃ〜」

 向こう見ずで気の向くまま歩き続けた結果がこれである。銀時達は散々無計画な歩きを続けた結果収穫がゼロのまま歩き疲れてしまった。今銀時達が居るのはビル街の片隅にある公園の一角だ。
 公園と言ってもそれでいて中々背の高い木々が多く、下手すると迷子になりかねない。
 そして、そんな公園の片隅にあるベンチに銀時はだらしなく座り込んでしまったのであった。

「何だらけてるんですか銀さん。早く探しましょうよ」
「うっせぇよ! 手掛かりもなしに探し回れるかってんだよ! もう銀さんの足は鉛みたいに重くなっちまったんだよ。今の銀さんの足だったら余裕で釘とか打てるんじゃねぇの? 嫌、マジでこれ有り得るからさぁ」

 呆れ果てる新八を他所に、銀時はだらしな
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