第18話 何事にもアフターケアーは大事
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奴だなぁ。てめぇはそれだから何時まで経ってもフェレットなんだよ。ちったぁ本気見せてみろや!」
「あれ? 何だろう……目から涙が止まらないや。何でだろうかなぁ?」
気がつくと定春の上で涙を流すユーノの姿があった。が、そんなユーノの事などお構いなしに銀時達は走り続けた。
目的地も行く宛も決まってないまま。
***
「本当に、今更だけど信じられないよねぇ」
プレシア・テスタロッサの元から帰って来たなりいきなりのこれである。発言主はアルフであり、その彼女の目の前にはアルフに向い背中を向けているフェイトの姿があった。
フェイトの背中には先ほどまで痛々しく残っていた鞭の跡が綺麗さっぱり消え去っていた。痛みも殆どない。寧ろ今まで以上に健全な状態になったと言える。
また、その言葉はフェイト自身にも言えた。彼女も信じられなかったのだ。
あれだけボロボロだった体が一瞬の内に元通りになっているのだから。
そして、そんな二人の目の前には、すっかり元気になったなのはの姿があり。
「本当に御免ね。何か皆に迷惑掛けちゃったみたいで……」
「う、ううん! そんな事ないよ」
謝罪の言葉を述べるなのはにフェイトは首を横に振って返答した。発端は帰ってからの事である。
弱りきったなのはとボロボロのフェイトを抱えてマンションに帰って来たまでは良かったのだが、結局その後どうする事も出来ず二人一緒に寝かせる事しか今のアルフには出来なかったのだ。
出来る限りの治療を施そうと医療器具を持ってきた際、アルフは見た。眠っているフェイトの手がなのはの体に触れた途端、眩い光が触れた手を通じてフェイト全体を覆っていく光景を。
そして、その光が止むと、フェイトの傷は全て消え去っており、体も健康体になっていたのだ。
更に驚くべきことに、今の今まで高熱で倒れていたなのはが回復し、今ではこうして普通に歩けるようになっている次第なのだ。
(あの時のあれって、もしかして治療魔法とか?)
(違うと思う。なのはは魔法の経験が殆どないから、でも、魔力の類は感じられたよ)
二人共首を傾げる始末であった。見ての通りなのはには魔法経験は殆どないと言える。あの銀時達と同じ江戸の町出身の人間が自分達と同じ魔法を使えるとは到底思えない。
だが、確かにフェイトは感じた。なのはの中に魔力の類がある事を。一体どう言う事なのだろうか?
「ねぇ、フェイトちゃん」
「何?」
調理の仕込みをひと段落終えたなのはがフェイトの前に歩み寄り声を掛けてきた。その時のなのはの顔は今までの明るく聡明な顔から一変して真剣な面持ちになっていた。
「何で、フェイトちゃんはお父さんと戦ってるの?」
「何でって、なのははお父
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