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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第十三話 芋の皮むき
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ジャガイモ。
 その脇にはナイフを片手にしたバルクホルン。
 それを監視する和音。

「な、なぁ少尉。やはりこういうのは宮藤やリーネの方が……」
「――何か仰いましたか、大尉?」
「……いや、なんでもない」

 夕食時分まで深く寝入っていたバルクホルンは、当分の飛行停止と、危険行為をとがめる意味もあって軽い罰則が科されていた。
 ――ジャガイモの皮むきである。
 加えてミーナは一計を案じ「、トゥルーデの監視は沖田さんにお願いしましょうね。いい? 今日一日貴女は必ず沖田さんの指示に従う事。いいわね?」などと言ってしまったのだからもうたまらない。

「ほら大尉。まだまだお芋はいっぱいありますからね〜」
「頼む、少尉。私が悪かった。だから……手伝ってくれッ!!」

 スルスルと綺麗に皮をむいていく和音。
 ゴリゴリと実ごと削り落としてゆくバルクホルン。
 実に対照的な二人の腕前は、もはや比較する必要すらないだろう。
 ……つまるところ、バルクホルンは不器用なのだった。

「あっはっは!! 頑張れよ、バルクホルン」
「くっ!! いい気になるなよリベリアン。貴様には喰わせてやらんからな!」
「あるぇ〜? そんなこと言っていいんですかぁ? ねぇ、沖田監督官殿?」

 わざとらしい口調でシャーリーが沖田を見やると、ニッコリと笑った和音が

「大尉、まだまだ反省が足りないようですね?」
「えぇ……いや、その……だからこれは……」
「そうですね。今日のお夕飯はお芋のコロッケにでもしましょうか。皮、剥いてくださいね?」

 二人の様子を爆笑しながら見守るシャーリー。さりげなく手伝ってやっているのは、彼女なりの気遣いと優しさだろう。
 結局、P-51は完全に水没。回収は不可能となったため、次の補給の際に本国から同型機を取り寄せることで合意した。
 ジェットストライカーに関しては、もはや運用試験どころではなく、危険性の指摘レポート共に本国へ送還される予定である。

「ちゃんと食べて早く元気を回復してもらいますからね、大尉」
「う、うむ。そうだな! 今はまず栄養補給を……」
「ははは!! よかったなバルクホルン。もうひとり妹ができたみたいで」
「――――っ!?!?」

 途端、芋を取り落すバルクホルン。
 意地の悪い笑みを浮かべている辺り、シャーリーも確信犯である。

「みなさ〜ん。ご飯出来ましたよ〜」
「今日はお芋料理をいっぱい作ってみました!」

 割烹着にエプロン姿の宮藤とリーネが大きなワゴンを押しながらやってくる。
 まずは体力回復が最優先と言う事で、今日の夕食はかなり豪華だ。
 まあ、材料の芋は今せっせと本人が皮をむいているところなのだが。

「コロッケに、ポテトサラダ、フライ
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