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Epic15狂い出す歯車〜The DeviL〜
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・・・」

あまりの光景に思考が止まっていたけど、ようやく気を取り直すことが出来た。私の知るグランフェリアじゃない。あんな酷いことを顔色1つ変えないで出来るわけない。なのに私の声が聞こえていないとでも言うようにグランフェリアは、「ほら。穴だらけになってしまうわ」って、今度は左の太腿に槍を突き刺した。

「あっが・・・あああああッ!」

「母さん! やめさ・・せて! このままじゃ・・・死んで・・しまいます・・・!」

玉座に腰掛けた母さんにやめさせるようにお願いするけど、「グランフェリア。早くその子からジュエルシードを回収なさい」ってやめさせるどころか推奨するようなことを言った。グランフェリアは「判ったわ」って槍を抜いて、またテスタメントを突き刺そうとした。
あれ以上は出血で本当に死んでしまう。そう思ったら私は「うわあああああ!」グランフェリアに突進していた。槍を持つ右腕に飛びつく。「フェイト。離れなさい」グランフェリアがそう言うけど、私は首を横に振って拒否。

「これ以上は・・・本当に、死んじゃう・・・から」

「・・・ふぅ。かつては戦略級の戦力を有し、人類最強の一角とまで謳われたあなたが、こんな子供に庇ってもらうなんて・・・本当に哀れだわ」

グランフェリアから耳を疑うような言葉が出て来た。グランフェリアからテスタメントへ目を移す。戦略級の戦力。人類最強の一角。テスタメントは歯軋りしながら「黙れ・・・!」ってグランフェリアを鋭い眼光で睨み付けた。それが事実だと言うかのように。当然だけど私ってテスタメントのこと、何にも知らない。

「では、こうしようかしら」

グランフェリアが私を見下ろす。そしてテスタメントの血に濡れた槍の穂先を私の首筋に向けた。穂先が首に当たる感触。本当なら冷たいんだろうけど、テスタメントの血の所為で温かい。あの子の血が首から胸へ伝うのが判って、吐き気を催す。歯がカチカチ鳴る。初めて触れた、人間の血。

「フェイトの命を守りたければ、ジュエルシードを渡しなさい」

「なに・・!?」「え・・?」

グランフェリアの眼差しが今まで見たことのないような冷たいものになっているのが判って、もしテスタメントが断ったら殺される、って解ってしまった。テスタメントを見る。ジュエルシードの方を選んで、私を見捨てることだって考えられる。あの子の選択によっては私はここまで。でも「母さん!」実の娘である私の危機なら、母さんだってさすがに助けてくれるはず。

「・・・・」

「母さん・・・?」

母さんは無言のまま、肘掛けに頬杖をついてこっちを見守っている。まさか・・・母さんにまで見捨てられる? うそだ、そんなの。だって親子なんだし。ショックを受けていると「痛っ?」首筋に痛みが。刺されたんだってすぐに判っ
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