暁 〜小説投稿サイト〜
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Epic15狂い出す歯車〜The DeviL〜
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一帯に魔力探査を行うと、今まで感じ取れなかったある魔力が引っ掛かった。心臓を鷲掴みされたかのような息苦しさ。バッと背後へ振り向いた瞬間、目の前いっぱいに広がる琥珀色の魔力。その色は正しくグランフェリアの魔力光だった。この小さな体を押し潰すかのようなプレッシャーに襲われる中、

「やってみるといいわ。私の(・・)グランフェリアを倒せるものなら倒して見せない」

プレシアの優越感に満ちた声が耳に届いた。

†††Sideルシリオン⇒フェイト†††

母さんとテスタメントがどこかへ転移してからしばらく。玉座の間の中央に母さんの魔力光である紫色の魔法陣が展開されて、母さんが転移してきた。でもテスタメントの姿は無い。アルフが『アイツ。まさかやられちまったんじゃ・・・』なんて信じたくないことを念話で言ってきた。

「『そんなの嘘!』か、母さん。テスタメントは?」

私に背を向けてる母さんに尋ねてみる。けれど母さんは無言で佇んだまま。聞こえてないのかな?って思って「あの、母さん・・?」と呼びかけてみる。それでも反応してくれない。そんな中、アルフが「フェイト。ちょっと下がって」って私を庇うように立った

「ねえ。フェイト」

ようやく母さんは喋ってくれた。慌てて「はい!」応じる。母さんはゆっくり私の方に振り返ってくれた。けど「っ!?」母さんの表情は怒り一色だった。体が震える。私、母さんを怒らせるようなことをしちゃったんだ。お仕置きされないと。

「あなた。同盟なんて勝手なことをして。ジュエルシード回収を手伝わせたことはまだいいとして、それを半々に分ける?」

母さんの持つ杖が鞭になる。鞭で打たれる痛みを思い出して、全身が強張る。鞭を振るって床を叩く母さんは「仲良くなんてしないで奪いなさい。何の為の魔法なの?」って、今度は私に向かって鞭を振るってきた。でも私の前にアルフが立っているからその鞭は「させないよ!」アルフに受け止められた。

「もうあたしのご主人様――フェイトは傷つけさせないよ!」

「邪魔だわ」

――サンダーウィップ――

母さんの足元に魔法陣が展開されてすぐ。鞭に電撃が走って、鞭を掴んでいたアルフが「うあああああああああッ!!?」感電した。全身からバチバチ放電してるアルフが鞭から手を放して、ゆっくりと仰向けに倒れた。すぐに「アルフ!!」駆け寄る。アルフは白目を剥いていて、完全に意識が飛んでる。

「フェイト。母さんは悲しいわ。私の願いの為に全てのジュエルシードを集めてくれると思っていたのに」

「あ、あの! でも・・・母さんは最低14個って・・・」

「そうね。でもそれで満足するわけないでしょ。私の娘なら全てを取って来るのが当然でしょう!!」

母さんがまた鞭を振るう。今度は私を護ってく
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