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?」

やはり来たか。そうだよな、半々ではなく全てのジュエルシードが欲しいよな、お前は。私は「判りました」と首肯すると、プレシアはフェイトとアルフにここで待つよう言い、私には「ではこっちへ」と玉座の間の中央へと招いた。
フェイト達と軽く視線を交わし、私は招かれるままプレシアの立つ広間の中央へ。プレシアと向き合うと足元に魔法陣が浮かび上がり、「落ち着いて話せる場所へ向かうわ」プレシアが言うと同時、転移が始まった。

「・・・ここは・・・!」

転移した先。そこはかつての決戦の場――時の庭園の最下層に位置する広間。目の前に立つプレシアは踵を返し、私からある程度距離を開けた後、こちらへ振り返った。それと同時。プレシアの手に杖が出現し、「ヴォルテックチェーン!」前方の足元に展開した魔法陣より雷撃の鎖を10本と発生させ、私へ襲い掛からせた。

「落ち着いて話せる場所、ねぇ。これが話し合いだと?」

左手に第四聖典を携え、ソニックムーブでその場から離脱する。3本がその場へ突き刺さり、残り7本が私を追尾してきた。

「あなたのジュエルシードを全て渡しなさい。そうすればグランフェリアの情報をあげるわ」

「そうはいかない。ジュエルシードはこちらにとっても重要な物だからね」

フェイト達や管理局の目はない。なら少しは本気を出せるな。

――舞い降るは(コード)汝の雷光(パシエル)――

私の本来の魔力光、サファイアブルーに輝く雷撃の魔力槍を40基と展開。指を鳴らし「蹂躙粛清(ジャッジメント)!」号令を下す。と、パシエルは一斉に降り注ぎ、プレシアの雷の鎖を撃ち落した。驚愕に目を見開いたプレシアへ向け第四聖典を投擲。プレシアはハッとして杖を前方に掲げた。

――エクスディフェンダー――

プレシアは六角形がいくつも組み合わさったバリアを展開。遅れて第四聖典が着弾。干渉能力は無くとも第四聖典単体で十分な破壊力を有している。着弾点よりバリア全体に広がるヒビ。ジュエルシードの魔力を利用していない今、プレシアなど私の敵じゃない。ついにバリアを粉砕し、プレシアへと襲い掛かる第四聖典。が、プレシアに当たる前に第四聖典を手元に戻す。

「え・・・?」

「私の目的はあくまでグランフェリア。そしてグランフェリアを打ち倒せるほどの魔力を得るためのジュエルシード、最低10個。そういうわけで、全部は渡せない」

私の目的を聴き、プレシアは「グランフェリアを、倒す・・・?」と信じられないと言った風に呻いた。

「そう。だからさ・・・グランフェリアの居場所、知っていたら教えてよ」

「フフ。そうなの。グランフェリアを倒す・・・。フフフ」

プレシアは心底可笑しいと言う風に笑い声を上げ始めた。その様子に何かあると思い、この空間
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