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抱えたままで居たら、あたしも一緒に貫かれていた。

「このまま殺してあげるわ」

「・・・ごふっ」


「あたしを庇ったのかいアンタは・・!」

確実に致命傷。槍を抜かれたことで倒れ込みそうになってるテスタメントに駆け寄ろうとした。だけどそれより早く「私たちの勝ちよ」グランフェリアが穂先をテスタメントに向けて、

――雷槍迅穿衝――

雷の砲撃をほぼ零距離でぶっ放した。視界が琥珀色の雷光でいっぱいになる。目を両腕で庇って守る。光りが治まって目を開けるとそこには大きな穴が開いていて、テスタメントの姿は無かった。

「やり・・やがった・・・お前・・・!」

グランフェリアの奴、テスタメントを殺しやがった。

「おまえ――っ!?」

――フォトンバレット――

飛び掛かろうとした時、背中に大きな衝撃が。目線をグランフェリアから自分の腹へ向ける。

「う・・・あ・・・!」

あたしの腹に穴が開いてた。遅れてそこから血が噴き出て、あたしも「げほっ」吐血した。振り向いて見ると、やっぱりそこには「プレシア・・・!」が杖の先端をあたしに向けて佇んでた。

「フェイトもあなたもダメね。フェイトはまだ使えそうだけど、あなたはもう要らないわ。消えてしまいなさい」

「げほっごほっ。テスタメントと同じように・・・あたしを殺す気かい・・・!」

腹を押さえたところで背中にも穴が開いてんじゃ血は止まらないね。あたしゃ純粋な生命じゃない分、すぐには死なない。けどいつか限界は来る。その限界が来る前に決めないと。プレシアに殺意を向けたら、「グランフェリア。フェイトの所へ行きなさい」プレシアがそう言った。

「判ったわ」

「ちょっ、待ちな! げほっ。フェイトに何をしようってんだ!?」

グランフェリアには前科があるからね。絶対に良からぬことに決まってる。

「フェイトを洗脳するわ。テスタメントは死に、あなたも直に死ぬ。補助戦力が無くなるのだから、洗脳して強化するわ」

「ふ、ふざけんなッ! 何が洗脳する、だ! フェイトはあんたの実の娘だろ! なのに、なんでそんな酷いことが出来るんだよッ!」

プレシアはもう母親としての責任とか何とかを果たしてない。グランフェリアがここから出て行こうとしていたから「行かせないよ!」立ちはだかろうとした。なのに血を流し過ぎた所為で上手く足を動かせない。あたしの横を通り過ぎていくグランフェリアが「さようならアルフ」なんて言ってきた。

「お前!・・・ごほっごほっ」

痛みや吐血を無視してグランフェリアに飛び掛かろうとしたけど、「さっさと失せなさい」
プレシアの冷ややかな声が耳に届いた直後。

――スパークジャベリン――

防御なんて無意味だって思えるくらいの
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