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「そうだね。母さんから聴いてた通りの数だ。・・・ねえ、テスタメント。同盟の約束事なんだけど・・・」

「ええ。全部を集めたら、私とあなた達とで半々に分ける。私が15個で、あなた達が16個。それでいいんだよね?」

「うん。母さんは最低でも14個って言っていたから、それでいいよ」

それが私たちの間で取り決めた分配数だ。最低数14。かつての次元世界ではその最低数でアルハザードへの道を切り開けるという話だったらしい。そこにプラス2つの16個。私たちはそれで納得しているが、この同盟の約束事にはある問題がある。
それは「あなたの母親にはまだ話を通していないけどね」ということだ。私とのジュエルシード同盟はフェイトとアルフの独断だ。プレシアが拒否すればすぐさま私たちの間で争奪戦勃発だろう。

「ちゃんと話せば判ってくれると思うんだけど・・・」

「だからさ。一度会って挨拶をしたいんだよね。あなたの母親、プレシアって人に」

という名目のもと、グランフェリアの情報をプレシア本人に問い質す。そのためにはまず顔を合わせないとな。まともに話し合いが出来るとは期待していないが、ジュエルシードを餌にすれば多少は話せるだろう。

「危なくないかい? あんたもプレシアの魔法の標的にされてたじゃないか」

「そう、だよね・・・。でもどうして母さんがあんなことしたのか判らない・・・」

私は判っているんだよフェイト。プレシア・テスタロッサの狙いが何なのか。ま、もし襲われたとしても私が勝つけどな。私とプレシアについて悩んでいる2人に「で? 会わせてくれるの?」と改めて訊いてみると、フェイトが少し黙考したあと「判った」と頷いた。

「集めたジュエルシードを渡さないといけないし。そのついでにテスタメントを紹介するよ。あ、それと・・もし母さんがテスタメントを傷つけようとしたり、私に攻撃するように言ったら私は・・・」

そこまで言ってフェイトは口を噤んだ。信じ合う仲間という関係ではないが、それでも共に戦った仲としては見てくれているようだ。

「その時は母親の言葉に従えばいい。アルフも。その代わり私も全力で抵抗するから。だからあなた達も全力で掛かっておいで」

そう笑ってやると、フェイトとアルフはポカンと口を開け呆けた。が、すぐに「負けないよ」フェイトは凛とした表情になり、アルフもまた「後悔すんじゃないよ」と犬歯を見せる笑みを浮かべた。ああ、それでいい。私のことを信じないでくれ。好きにならないでくれ。その方が君たちの為だ。

「ありがとう。じゃあ早速行こう、すぐ行こう」

というわけで、私たちはプレシアの待つ時の庭園へと向かうことに。マンションの屋上でフェイトが転移の儀式を行い、私たちは世界を越えて時の庭園へ。転移の浮遊感をこの身に受け、
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