プロローグノヨウナナニカ
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たブラウンカラーの髪で眼鏡をかけた女性がいた。 彼女の名前はアレキサンダー・ボナパルド。 今は引退した我が義父あるファインド・レオハートの専属のメカニックであり、彼の相棒である。 今はキサラギで研究などをしているが今回は俺のネクストを製作担当である。
「あー、相変わらずだ。 基本フレームの調整もまだだし、ジェネレーターもまだまだだな。 超高速戦闘をメインにおいているせいで、改悪されているからな。 EN消費量が腐りきってる。 S08-MAXWELLでも完全に足りないからな。 今頑張って遊び心で製作中だよ」
ハハハと笑いながら言ってくるが、冗談じゃなくやばい。 じょ、 冗談じゃ............ちなみにS08-MAXWELLとは、今はもう無いレイレナード社のジェネレーターで、03-AALIYAH/Gを三つくっつけただけだが、レイヤードでは一番最高の位置づけにはなっている。
レイレナードの特徴であるEN出力にEN容量まで増大したものとなっているが、それでも足りないなると作り直すしかない。 それ以外あり得ない。
俺は、ただ報告を聞きにきただけなので、踵を返すそうと思ったとき、あるものが目についた。
「フェアレーター............まだこんなものを」
それはファインド(父)の機体だった。 現在インテリオル・ユニオンの標準機であるY01-TELLUSを使用した中量二脚型ネクストで、レーザー兵器を主体としているが、彼は勝つためならどんな武装や手段も選ばないため、的確には言えない。 しかし、この機体は、彼が引退する原因となった戦いで大破したはずのものだった。
「壊すわけないじゃないか」
かすれそうな声を絞り出すように彼女が言った。
「壊すわけない............それはファイが乗ってきたいわば私たちの絆だ。 それを壊すわけないじゃないか」
彼女は、普段は怠そうで濁りきった目をしているが、彼の前では少なくとも恋する乙女である。
思った瞬間、なにかが頬を擦る。 それはペンだった。 しかし ただのペンではない。 ACの装甲と同じ素材のペンだった。
飛んできた方向を見るとそこには、当たり前だが、頬を赤らめながらいるアレキサンダー博士だった。
「ボウヤ、余計なことはよく覚えるんだね。 それならさっさと歴史の単語でも覚えな!」
実は彼女に一般常識を教わっているのだが、基本あまり覚えないためである。
「そ、それはいいですが、一号機(タナトス)はともかく、二号機(ヒュプノス)、三号機(オネイノス)はどうなんですか」
そう、俺が使うタナトスはアライアンスの象徴として新作としてSCHWOEREN(シュヴェーレン)シリーズの一号機であり、接近戦をメインにした機体である。 ヒュプノスは近距離戦、オネイノスは遠距離、狙撃戦を
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