プロローグノヨウナナニカ
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蛇の血によって赤く染まる空。 海面は、太陽に触れたことで赤い絵の具のついた筆を水につけたようにそこから染まって行く。
そして、目の前には白い羽根が生えた機械があり、その隣には白を基調としたグレー色の部分もある彼女機体が停滞していた。 所々に焦げた傷痕があり、手にはスナイパーライフルらしき武器しかなく、バックには既に根元しかない物と、レーダーだけであった。
俺は荒く息をすると、自身の武器を確認する。 左手にはレーザーブレード、右手にハイレーザーライフル、バックは既に弾切れの左肩の左グレネードランチャー、右肩の2連ミサイル。 このことから、長期戦であることに間違いなかった。
そして、ハイレーザーライフルの閃光が、戦闘の合図となり、 三機が銃声の音楽を奏でるように空を舞う。
俺は、敵を5〜10mを維持しながらハイレーザーライフルを乱射するが、白い羽根の機体はそれを当たることなく躱したが、避けた先を見越していたのか彼女がそこを狙いスナイパーライフルを撃つ。
だが、それすら想定済みだったのか、弾は通り過ぎて当たらない。
ターン制のゲームみたいに白い機体がその羽根を広げる。
「ウオォォォォ!!」
まずい! と思った時には既に体が彼女に向かって、動いていた。 機体は、ただでさえボロボロなのに全力で動いているため、機体が悲鳴を上げるが、なぜかそんなことなどどうでも良かったのだ。
(彼女さえ、____護れれば!)
たったそれだけの理由で俺は機体を動かしていたのだ。
そして間に合い、彼女の盾となろうとしたその時であった。 急に機体が停滞する。 即レーダーから情報を得るとてみるとなんと機体がオーバーヒートしていたのだ!? それによって各機関に異常をきたし、アクチュエータ関連も空気抵抗によってやられ、その結果機体がダウン寸前であった。 自信を守っていたPA(プライマルアーマー)は消失、熱によってシステム障害が発生して大体のシステムもお亡くなりとなっていた。
そして、目の前の白い機体から閃光が発せられた。 死を覚悟した。 しかし、目を閉じて覚悟を決めた。
もし。 例えば、神様が存在するなら。
( 彼女を。 ____を護ってください)
そう念じた。 だが、それは大きく裏切る結果となった。
不思議と何時になっても、痛みが来なかった。 そして、目を開けた。
「え............」
俺と目を疑った。 何故彼女が墜ちているんだ。
フリーズした。 神様よ、何故俺じゃないんだ。 何故俺の後ろにいた彼女が。
墜ちているんだ............
「____ァーー!!」
俺は叫ぶ。 彼女の名を叫ぶ。
「____ーー!!」
名一杯叫び。 名一杯黒い金属光沢を出す鋼を纏った腕を。 弾幕で、
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