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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
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コラボ『剣製の魔法少女戦記&F/mg』第一話 魔法使いがやってきた!?前編
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 朝、プレシアを送り出して、俺も出掛ける準備をする。

 少し早い気もするがなのはの家に一旦皆で集まってからの出発だからいいだろう。

 黒のズボンにシャツに赤のジャケットを着る。
 まだ二月だが晴れているし暖かいから丁度いいだろう。

 ちなみにこの赤いジャケットだが、桃子さんが俺に似合いそうと買ってくれたものでお気に入りなのだ。

「お邪魔します」

 もはや通い慣れてしまった高町家に上がると既に皆勢揃いしていた。

「俺が最後か?」
「皆で買い物なんてすごい久しぶりだもんね」
「そうよ。なのは達も色々あるってわかってるけど最近なかなか集まれなかったしね」

 なのはもフェイト、はやても本格的に管理局に関わり始めて学生ながら、活躍しているからな。

 確かにこうして全員で集まって出掛けるなんて久しぶりだな。

 そんな時になる呼び鈴。

「あれ? 誰だろう?
 はーい!」

 玄関に向かうなのは。

「ちょうどええし、このままで出よか」
「そうだな」

 なのはは上着もないようだし、このまま出られるだろう。

「唯一の男でなんだししっかりと付き合いなさいよ?」 
「ああ、わかっているとも。だからそう耳元で叫ぶな、アリサ」
「アリサちゃん。士郎君も困っていることだし……」
「でも、みんなでお買い物は久しぶりだし楽しみだね」
「そやね」

 俺達の声に反応したのだろう。
 丁度、帰ろうとしていた朱銀色の長い髪をした女性が振り返った。

 どこかイリヤの面影を感じさせる女性。
 その女性の口から

「え、衛宮士郎……?」

 なぜか俺の名前が零れ落ちた。

「な、なぜ俺の名前を?」

 俺の名前を知るイリヤの面影を持つ女性。

 一体何者なのかは、何が目的でここに来た?
 僅かに警戒しつつ、すぐに動けるように足を軽く開き、僅かに腰を落とす。

 だが次の瞬間、その女性が取った行動は

「士郎君、会いたかったわ……」
「え? な……?」
「「「「「なぁっ!?」」」」」

 親しい人間に向けるような笑顔で近づき手を握ってきた。
 あまりの予想外の行動に反応が遅れる。

 握られた手と共に感じる馴染み深い魔力。

 リンカーコアとは違う魔術回路の魔力。
 魔術師!?

「私のこと、忘れちゃったのかしら? あなたの親戚のシホよ」
「ッ! きさ、いや……………そ、そうだな、久しぶりだ。シホさん……」

 少なくともここで一戦交える気はないようだ。
 だが何者だ?

「うん、よかったわ。覚えていてくれて。
 そこの子達、ちょっと士郎君を借りていくわね?」
「なのは達は少し待っていてくれ。
 なに、すぐに済む」


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