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インフォメーション・ウェーブ
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何なんだ?」
「おお、良くぞ聞いてくれました!お前部活何に決めた?」
「今の所は何も考えてないが、体育系部活は絶対に入らない。」
俺がそう言うとリクは苦笑いを浮かべながら、
「相変わらずだねぇ、ココさんは。」
と一言。
「当たり前だ。放課後に体操服に身を包み、汗を流す行為のどこが楽しいのか全く分からないね。」
「それはココが理解しようとしないからじゃないの?」
「ご名答。理解したところで俺の考えは変わらないと思うから、理解など必要ないことだ。」
「釣れないねぇ・・・」
「じゃあ逆に問うが、お前は何か入るのか?」
「今の所は特には。」
「お前もかよ!そういえば、お前は寮に入るのか?」
「そのつもりだよ。ココは?」
「同じく、寮に入るよ。」
「やっぱりね。」
「そりゃそうだろ、俺が副連目指してた理由の十分の七が「寮に入りたいから」だぞ!」
「熱弁どうも。」
「ところで・・・」

時計の針は5時を指していた。
「じゃあな、今日は久しぶりに話せて楽しかった。少しだけだが。」
「ココ、一言余計だよ・・・じゃあね、初登校日にまた会おうぞ!」
リクに手を振り、俺は脚を駅に向け歩き始めた。

・・・ピピピ・・・
目覚まし時計に手を伸ばし、丸いボタンを押す
ベッドから起き上がるとクローゼットを開けて、制服を取り出す。
制服に着替え終わるとカバンを持って階段を降りエントランスへ向かい、靴を履き替え校舎の食堂へ向かう。

リクと部活の話をしてから三週間がたった。話の通り文科系の部活に入部することを決めた俺は、先週入部届けに「新聞部:副連サテライト」と書き込んで担任に提出してきた。
「副連サテライト」というのは、副連高校に多数存在する新聞部の中のひとつの部活名である。
リクは「面白そうだから」と言って俺と同じ新聞部に入部するらしい。
今日は放課後、新聞部の部室にて一年生歓迎会が行われる。正直に言うと結構緊張している。そして明日からは正式な部員として部活動に励むことになる。
俺は食堂で日替わり定食を注文し、調理のおばさんが「はいよ!」と言って渡してくれた朝ごはんを五分で食べ終え「ごちそうさま」と食器を返すときに一言。
早々と教室に向かうのであった。

六時間目の授業終了の合図がなると教科書を鞄に入れていると同じ小学校からの付き合いの女子、霧島優(きりしま ゆう)が話しかけてきた。
霧島もリクと同様俺のことを「ココ」と呼ぶ。
「ココは高校でも部活は入らないの?」
「いや、新聞部に入ることにしたよ。後で一年歓迎会を部活でやるから行ってくるよ。」
「おお!君が部活に自分からは入るなんてすごい進歩だね!」
笑われた。
「お前、さらっと酷いこと言うな・・・、まぁ事実だが。」
「認めてしまったね。」
「真顔
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