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【完結】剣製の魔法少女戦記
コラボ集
コラボ第一話   『平行世界にいっちゃった!?(前編)』【剣製の魔法少女戦記&F/mg】
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 もしかしてこの世界ではプレシアを救うことができたの? 士郎は…。
私は救うことができなかったのに…。
そう、もっと最良の選択をしていれば私もプレシアの事を救うことができたのよね。
そして今頃はフェイトとアリシアとで三人で一緒に暮らせることができただろう。
そんな、“もしも”を夢想して、すぐにやめた。
やり直しはしてはいけないんだ。
だからもう決まってしまった未来なんだから私は私で頑張っていこう。

「大丈夫か、シホ。落ち込んだ表情をしているが」
「ええ。少し考え事をしていたのよ。事情については士郎の家に到着したら話すわ」
「……もしや、シホの世界のプレシアは……」
「……こういうことに関してはやっぱり鋭いのね。ええ、士郎の思っている通りよ」
「そうか」

それ以上は士郎はなにも聞いてこなかった。
私はその心遣いに感謝した。
そして街の外れにある洋館に到着すると、

「なんかリンの家に似ているわね」
「シホもそう思うか。我ながら色々と犯罪めいたことをしてこの家を購入したからな」
「なに……? 暗示でも使ったの?」
「まぁな」
「それに解析の目で見てわかった事だけど認知阻害の魔術がかけられている。
一般人はなかなか近寄れないものね」
「わかるのか……?」
「ええ。これでもアインツベルンの千年の魔術の知識を持っているからね」
「アインツベルンの知識……だと? やはりイリヤに似た姿をしているのは何か関係しているのか?」
「それも家の中で話すわ。
私、いろいろな偶然とめぐり合わせで自分で言うのもなんだけどちょっとしたチート体だから」
「ふむ、詳しく聞きたいところだ。寒いし中に入って話すとしよう」

そして士郎はドアを開けて中へと入っていき、リビングに到着するそこにはやはりというべきかプレシアの姿があった。
なにか仕事をしているらしくモニターを開いて操作しているみたい。
それで思わず私は立ち止まってしまう。
プレシアの最後のあの光景が過ぎってしかたがないのだ。

「ただいま、プレシア」
「あら、おかえりなさい。士郎」

二人はこれが我らの日常だという感じで普通に会話している。
あのプレシアがこんなに普通になるなんて、いいわね。

「後ろの方は?」
「シホ・エミヤ・シュバインオーグさんだ。
なのは達には親戚の人という事で説明してる」
「エミヤ?……それにしてはやけに雰囲気が似ているわね」

するどい…!
冷静な姿になるとこうも知的な人になるのね。プレシアは。

「一言で言えば俺と同じような……」
「ちょっと待ちなさい!?」

いきなりばらす事はないでしょう!という思いで私は士郎に耳打ちをする。

「何いきなり明かそうとしてるのよ?」
「俺の事はプレシアやなのは
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