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【完結】剣製の魔法少女戦記
コラボ集
コラボ第一話   『平行世界にいっちゃった!?(前編)』【剣製の魔法少女戦記&F/mg】
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いね。
誰なの?」
「アルトルージュ・ブリュンスタッド」

内心で私は思わず大声をあげていた。
それで冷静を装いながらも、

「………黒の姫君。
こっちの世界に来て私も大概だと思ったけど、貴方は元の世界で一体何をしてるのよ」

聞かずにはいられなかった。
私の経験と全然違うと思っていたがどうやったらアルクェイドの姉であるアルトルージュに気に入られて死徒にまで上り詰めたのか…。
もっとこちらの士郎の事も聞きたくなったけど、ふと時計を見るといい時間だったので、

「まぁ、その話は今度にしましょうか。
時間も遅いし、私がなにか料理を作るわ?」
「いいのか?」
「えぇ。せっかくお世話になるんだからこれくらいさせて」
「わかった」
「……ところで死徒なんだから料理の味って感じられるの?」
「ああ。普通の死徒はどうかは知らないが、俺や周り皆もわかるぞ」
「そう、なら安心ね」

それで厨房を借りようと思った矢先に士郎に、

「お前は、今……幸せか?」
「………!」

真顔でそんな事を聞かれた。
そして私はすぐに今までのなのは達との素晴らしい思い出達が鮮明に脳裏に蘇ってきて、

「……ええ。私は今、幸せよ」

満面の笑みを浮かべて士郎にそう返した。

「そうか。
……俺も掴めるだろうか?」

士郎が独り言のように小声でそう呟く。

「つかめるわよ。きっとね」

そこにプレシアがそう言葉をかけて、

「士郎、私は貴方に救われたわ。だからあなたの幸せのためならいくらでも協力させてもらうわ」
「プレシア…」

どうやらそれで士郎は感動しているみたいであった。
それで聞いていたアルトリア達も、

「シロウ、やり直しはできませんが再出発はできます。
ですから頑張ってください」
「奏者と同じ存在なのだからうまくいくだろう!」
《シロウ、頑張ってね》
「ああ」

みんなに応援されて士郎はいい笑みを浮かべているのだった。
私もそれで同じように嬉しくなったので、それから私は簡単に作れる料理を作って振舞ったのだった。
料理のウケは良かったのでひとまず安心した。



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