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Magical Girl Lyrical NANOHA− 復元する者 −
第5話 NIGHT-WALK
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笑っている。
だって肩が小刻みに震えて、笑いを必死に堪えてるもの。
全く……真面目に言ったのに失礼だ。
「ーーーーありがとう……」
「え?」
「何でもない。さぁ、目的地まであと少しだ。キビキビ歩こう!」
小声で呟くように礼を言う。
フェイトは上手く聞き取れず、不思議そうに小首を傾げる。
葛葉は照れ隠しに彼女の手を引いて早足になりながら道を急ぎ出す。
急に早くなった歩調に彼女が慌てだす。
「ど、どうしたの?急にーーーー」
「何でもないさ」
尋ねるフェイトに素っ気なく返す。
小首を傾げたまま、言われるままに付いていく。
彼女の手を引いて歩く葛葉。
その表情は先程の笑みよりも晴れやかで。
ーー楽しそうな笑みを浮かべていた。
★★★★★
暫く歩いてから数分後。
二人は目的地のマンションに立っていた。
想像していたより立派な建造物を葛葉が見上げている。
「でか……良い所に住んでるな」
「そうなの?」
「知らないのか?此処ってここら辺じゃ、結構有名な高級マンションだぞ?君ん家って金持ちか?」
マンションを見上げながら少し驚いた調子で話す。
こんな所に住めるとなると、結構な金持ちの家なのか?
まさか、すずかやアリサ並みのお嬢様だったりする?
「う〜ん……実家は大きい庭とかあるけど……そうなるのかな?」
「ーーーー」
フェイトが小首を傾げながら答える。
彼女の言葉を聞き、葛葉は無言になりながら頭の中で考えを巡らせる。
大きい庭……。
成る程……敷地面積はすずかの実家と同レベルと仮定しよう。
すずかやアリサより危機意識に乏しいが、それは魔法で自衛出来るためだと思おう。
この少女は確実に庶民の生活を知らないお嬢様だ。
何やら、僕の人生は金持ちと縁があるらしい。
僕には一円の得もないが……。
気を持ち直して、葛葉はフェイトの手を引いてマンションの中へと入る。
「部屋は何階だ?」
「6階の奥」
部屋の場所を聞き、エレベーターのボタンを押す。
エレベーターのアナウンス音が鳴り、扉が開く。
エレベーターに乗り込み、階のボタンを押し、扉が閉まる。
微かな浮遊感を感じるとエレベーターが上がっていく。
6階に着き、エレベーターから降りて奥の部屋へと向かう。
廊下を歩いていて、奥の部屋に辿り着く。
表札がないが、横の彼女の様子を見るに此処で合っているようだ。
ずっと繋いでいた手を此処で漸く外す。
手が離れたの気付き、フェイトが隣に立つ葛葉に顔を向ける。
「エスコートは此処までだ。じゃあな」
「うん……あ
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