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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
十六話:事件、解決です!
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は知らないから、勝手に代弁はしないけど。

 じいさんは嬉しそうに、本当に嬉しそうに、飛び起きます。

「へへっ、ありがてえ!あんたら、立派な大人になるぜ!」

 現金だなあ。
 ダメな老人に言われたくないよ!

「それじゃ、あっしはこれで!お前ら!ずらかるぜ!!」
「へい!!」

 どこに潜んでたのか、急に返事して現れた子分たちを引き連れて、土下座のし過ぎで痺れた足でヨロヨロと、城を立ち去るじいさん。

 ずらかるってなんだよ。
 口調の定まらないじいさんだな!


 じいさんたちを見送って、ビアンカちゃんがぽつりと呟きます。

「……これで。お城の人たちは、天国に、行けるよね?」

 その気があれば、行けるんじゃないかな?
 王様に関しては、どうも無さそうな気がするけど。

「そうですね。これで、ゆっくりねむれるし、てんごくにだって、(行こうと思えば)いけますよ!」
「……そうよね!じゃ、帰ろっか!」
「はい!」

 ビアンカちゃんと笑顔を見合わせたところで、体が浮かび上がり、空中庭園に運ばれます。

 びっくりして言葉が出ないビアンカちゃんと、イベントが予定通りに進んでホッとする私の前に、王様と王妃様が現れます。

「よくぞ、使命を果たしてくれた。小さき戦士達よ。」

 相変わらず、勿体ぶった言い回しで。
 アトラクションモードはすっかり解除されてしまったので、生温かい目でしか見られません。

「ありがとう。これでこの人とふたりで、静かに眠ることができます」

 王妃様は、声もキレイですね!
 でもいいの?その人で?
 今さらにも程があるけど。

「さらばだ。若人たちよ」
「本当に。本当に、ありがとう」

 穏やかな笑顔を浮かべ、光に包まれて天に昇って行く王様と王妃様。

 いかにも、昇天してる感じなんですけどねえ。


 ふたりの姿が遠くなり、そろそろ視線を下ろそうとしたところで、天からキラキラと光るものが降ってきます。

 ……来た!

「あら?なにかしら?」

 ビアンカちゃんが、降ってきた金色の宝玉を受け止め、じっと見つめます。

「……キレイね!きっと、お礼よ!持って行きましょう!ほら、ドーラ!」

 金色の宝玉、ゴールドオーブを差し出してくるビアンカちゃん。

「え?いいんですか?」

 それがもらえないと本当に困るので、すぐにも受け取りたいところですが、一応、遠慮してみます。

「約束したでしょ?見つけた道具は、ドーラがもらってねって!」

 そうなんですよね。
 これで、問題なく受け取れます!

「ありがとうございます!」

 こいつの運命はわかってるので、記念にとか大事にするとかは、言い
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