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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick24_なにやってるんですかね、学舎の園の警備
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さってくれませんこと?」

「クックック・・・」

男は不気味に笑った。

「なにがおかしいんですの?」

「いや、警備員でもすぐに来ると思ったんだがな。一番に来たのはこんな可愛らしい
 お嬢ちゃんとはな。それがおかしくってな」

「バカにしてますの? 先程も言った通り、私は風紀委員ですわ。あまり甘く見ると
 痛い目に」

男は白井の話の途中で、急に右手を上げた。

その行動に白井は警戒して身構えたが、何の変化もない。何も感じない。
男から能力が出てくるわけでもない。白井はそれを不審に思った。

「この状況で警戒するだけで動こうとしないとは、この程度か」

男はため息をつき、上げた右腕を降ろした。

「何の言ってま「白井さんすぐに下がって!!!」え?」

白井は大声を出した信乃の方を向いた。

そのわずかな動きが白井の命を助けた。

男が腕を降ろすと同時に、白井の左腕から血が飛び出た。飛んできたのはおそらく弾丸。

傷自体はかすり傷で大きなものではない。問題はその場所。

信乃の方向を振り向く。この動作をしていなければ怪我した腕の場所には白井の心臓が
あった。動かなければ心臓に当たっていた。

「っ!」

「運のいい嬢ちゃんだな。でも、これでサヨナラだな」

男の右腕が膨張し、常人よりも多かった筋肉が急激に膨れ上がった。
もはや、人間の腕の太さではない。能力で増強されている。

その腕を、拳を、傷口を抑えている白井へと向けて殴りかかった。

だが、白井の前に信乃が割り込みその拳を受けた。

信乃は攻撃を完全に受け止めることができず、真後ろにいた白井を巻き込みながら
一緒に飛ばされる。

「ちっ!」

信乃は体をひねり、白井を庇うようにして窓を破って校舎の中に入った。

「黒子、信乃にーちゃん!? あんた、一体何するのよ!?」

御坂は問答無用で電撃を男へ飛ばした。

しかし、電撃は壁にはじかれたように男に届かなかった。

「な!?」

「ほう、お前が常盤台の超電磁砲(レールガン)かな?お前と戦うのを楽しみに
 してたな。上の奴らには手出しさせない、楽しもうじゃないかな!!!」

「なんなのよあんた!!!」

再び電撃を、先ほどよりも大きな攻撃を加えたのだが、結果は同じだった。




ガラスのかけらをかぶり倒れていた二人だが、信乃だけがゆっくりと立ち上がる。
白井は飛ばされた衝撃で気を失っている。入ってきた教室は家庭科室。
信乃はガラスで怪我をしないように、白井を安全なテーブルの上に寝かせた。

軽くわき腹や腕を触ってみたが、白井は骨折はしていないようだ。
だが一緒に吹き飛ばされたために全身に打撲をしている
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