暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第31話 クリスマス・イベント
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「はぁ……、相変わらず常軌を逸してるな。もう、お前らを見てたら、よっぽどの事が起きたとしても、そんなに驚かない自信がある。……キリトは勿論だが、リュウキも色んな意味で」

 クラインから、なにやら失礼な言葉が聞こえてきたが、軽く無視しようとリュウキは判断をし、口を噤んだ。

 そして、クラインは続ける。

「ってかよぉ、ここ最近、キリトはよくこの狩場で見かける。 レベル上げの仕方が常軌を逸してるっだ感じだぞ? マジで。なんで そんな無茶をしなきゃならん! ゲームクリアの為。……なんてお題目は聞きたかねえぞ? お前ら2人がどんだけ強くなったとしても、BOSS攻略のペースはKoBとかの強力ギルドが決めるんだからな。安全対策だ。そこはぜってー、覆らねぇぜ」
「……ほっとけよ。オレはレベルホリックなんだよ。経験値稼ぎ自体が気持ち良いんだ」

 クラインに返答するキリトのその笑みは若干自虐的だった。

「って、な訳でも無ぇだろが……。 そんなボロボロになるまでする狩りが、どんだけキツイか、それくれぇオレだって知ってるつもりだ。 それがソロなら尚更、幾ら70や80、レベルがあったとしても、この辺じゃソロだったら、まだまだ 安全マージンなんてあってないようなもんだぞ。 綱渡りも良い所だ、 向こう側に転げ落ちるギリギリの線でレベル上げを続ける意味が何処にあるんだって聞いてンだよ」

 話を横で訊いているだけで、よく判る。
 この男は、クラインは 本当に仲間想いの強い男なのだ。クラインはSAO以前からの友人達が中心となって結成したギルド≪風林火山≫のリーダー。あの運命の日、仲間の為に残った。……仲間を見捨てる事ができなかった、それだけでもよく判る事だ。
 そして、メンバーの殆どが過干渉嫌いの無頼派であり、それはリーダーのクラインも例外ではない。良い奴ではあるが、そんな男がここまで言ってくる。

 その理由は、はっきりとした。

「なるほど。クラインも知ってた、と言う事か? ……キリトが、()を狙っているのかを」

 リュウキは確信が言ったようにそう聞いた。
 まさかの相手からの言葉に、クラインは思わず動揺してしまう。

「んな! お……オリャぁそんなつもりじゃ……」

 だが、動揺し、そんな表情をする時点でoutだと思うが、とリュウキは思ったが、キリトが代わりに返答をしていた。

「……ぶっちゃけて話そうぜ? ほら、リュウキの様にさ。それに、『オレがアルゴからクリスマスBOSSの情報を買った』って言う情報を、『お前が買った』……と言う情報をオレも買ったのさ」

 そのキリトの言葉を聞いて クラインはもう一度目を見張る。なら、全てがバレていても仕方が無い。

「んだと……! くそっ、アルゴの野郎。…
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