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鋼殻のレギオス IFの物語
二十話・後編
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ね。いや全く。おじい様には世話になってるから孝行するべきですよね。ふふふふふふふふふふふ」
「あー、あんたポジティブで凄いわー」

 とても面白そうな笑顔を二人共浮かべる。

「ま、そんなところだから。今日はもういいわ。―――レイフォン!」
「―――はい!」

 魂が飛んでいたレイフォンが元気に返事をして意識を戻す。

「え、あれ?」
「簡単に言うと、あんたは向こうではクラリーベルの言うことに従うこと。いいわね?」
「え? あ、はい。分かりました」
「じゃあ今日はもう帰っていいわ。その頭ちっとは揉みほぐして勉強頑張りなさい」

 その言葉にレイフォンは絶望的な心境になる。
 だが頑張らなくては女王から「BAN」されるのだ。死に物狂いで頑張らなくてはならない。
 重い心でレイフォンは背中を向ける。

「クラリーベルには一応委任状後でティグ爺のところに送っとくわ」
「分かりました」
「それといくつか、追加の連絡もそこでするから」
「? 了解です」

 不思議そうにクラリーベルが言う。
 
「じゃ、二人共勉強頑張ってねー」

 アルシェイラの声を背中にレイフォンとクラリーベルは王宮を後にした。








 試験まで後ほんの数ヶ月。レイフォンは試験に合格できるのだろうか。
 
 少しずつ、少しずつ物語は「始まり」へと終わっていく。

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