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鋼殻のレギオス IFの物語
二十話・後編
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異性はさすがにNG。妹やリーリン達ならまだしも付き合いの短いアイシャは色々と困る。
無言で見てくるが無言で見返す。目をそらしたら負けだと直感が悟る。
 少ししてアイシャは部屋から出ていった。
 はあ、とレイフォンは小さくため息をこぼす。最後にもう一度空を見上げる。

「寝よう……」

 ベッドに潜り込みレイフォンは目をつむった。
 精神的にも肉体的にも疲れていたのだろう。直ぐに微睡みが襲ってきて意識は薄くなっていった。













 数日後レイフォンは王宮にいた。今度はクラリーベルも同伴している。
 
「じゃ、これから細かいとこ連絡しまーす」

 執務室の中、目の前で椅子に座ったアルシェイラが言う。
 今日は留学についての細かい取り決めごとについてが通達されるのだ。
 部屋にいるのはレイフォン、クラリーベル、アルシェイラ、カナリスだ。

「行く場所は学園都市ね。年相応の常識を学ぶには同年代がいるとこが一番。場所は特に指定しないわ。試験受けて受かった所から好きに選びなさい。半年後だっけ? 忘れた。ま、日付については後で聞いてね」
「はい」
「……はい」
「……あー、まあどっかに受かるとは思うけど、まさかまさか一つも受からないなんてことないと思うけど、ねぇ? そしたら外行けないわよね。大丈夫だと思うけど一つも引っかからなかったら殺すから」
「はい!」

 レイフォンは元気に答える。
 アルシェイラがレイフォンに指を向け「BAN!」と冗談でやるが正直レイフォンは冷や汗ものだ。

(大丈夫、大丈夫だ落ち着け……。武芸科なら簡単に……)
「よろしい。で、もう一つ。武芸科への入学は認めません。それ以外のとこに入る事」
「……うぇ?!」

 心の中を読まれたかの如くのその言葉にレイフォンは声を上げてしまう。
 アルシェイラが呆れた顔で見てくる。

「あんた、ずっと武芸一直線で頑張った脳筋だからこんなことになったんでしょうが。そもそも一般常識学ぶためなのよ? 離れさせるわよ」
「まあ、妥当ですよね」

 クラリーベルも同意する。

「」
「何か魂抜けてるわね……。まあいいわ。そもそも学園都市なんてとこ行って力見せびらかしたら重宝されてしょうがないわ。卵しかいないとこ行けば間違いなくトップ。祭り上げられて目的が達せられない。知らない人間にバレないようにしなさい」
「分かりました。ですが陛下、つまりずっと力を使うなということですか?」

 クラリーベルが不満そうに言う。レイフォンといられるのに戦えないかもしれないことが不満なのだろう。

「そこまでは言わないわ。何年もずっと動かさずに錆びさせる何て馬鹿らしいわよ。あんたら二人で適当にちょくちょく手合わせ
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