涙〜
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。でも現実はそうじゃねぇだろ。償おうったって、償いきれねぇし、だから俺、自分にできることから始める。それが何かはまだわかんねぇけど、でも本気で思ってんだ。変わりたいって」
「やっぱりわかっていないと思うわ。・・・そんな簡単に・・・死ぬなんて言葉が言えるんだから」
「・・・すぐに信じてくれとは言わない。・・・ティア。確かナイフ持ってたよな」
「ええ、持ってるけど・・・」
「ちょっと貸してくれ」
そう言ってルークはナイフを受け取り・・・それ自身の長い髪に当てる。
「ルーク!」
そして一思いに髪を切った。
「・・・これで、今までの俺とはサヨナラだ」
切った髪が風に吹かれて散っていく。
「これからの俺を見ていてくれ、ティア。それで、判断して欲しい。・・・すぐには上手くいかねぇかも知れない。間違えるかも知れない。でも俺・・・変わるから」
「・・・そうね。見ているわ、あなたのこと」
「頼む・・・」
「ええ。でも気を抜かないで。私はいつでもあなたを見限ることができるわ。それよりセントビナーが本当に崩落するなら、それを食い止める手段を探さないと」
「・・・そうだな。でもどうすればいいんだろう」
「市長に聞けばいいだろ?」
「サキ!?」
俺はルーク達に近づく。
「サキ・・・お、俺・・・」
「ほら、早く行こうぜ」
「え・・・」
「外殻大地に行くんだろ?」
「で、でも・・・」
「・・・別に、反省して弱ってる子供を更に威圧する趣味はねーよ。・・・ま、次にあんなこと口走ったら・・・」
方天画戟を突きつける。
「叩きのめしてでも間違いだって教えてやるさ」
方天画戟を空間に投げ入れる。
「よし、行くか」
・・・途中、ティアに改めて譜歌のことを聞いた。譜歌は七つに別れていて、ティアが使ってるのは第一と第二の譜歌らしい。旋律を覚え、象徴を知り、意味を理解しなければ譜歌は発動しない。また、七つの譜歌を連続で詠うと、“大譜歌”となる。これは象徴を知らなくてもいいらしい。・・・大譜歌は所謂ローレライとの契約の証。その効果は、大譜歌とローレライの鍵が組み合わさると、ローレライが召喚できるらしい。だけど、ティアは第七の譜歌を知らず、更にローレライの鍵もないらしい。少し落ち込んだティアもルークに励まされて元気を取り戻した。
「おお、ティアか。そちらは、確か・・・」
市長のテオドーロさんがルークを見る。
「あ・・・は、はじめ・・・まして。俺、ルークです」
「ミュウですの!」
「お前は黙ってろって」
ルークが小声でミュウを黙らせる。
「えと・・・アクゼリュスのことでは・・・ご迷惑をおかけして、す・・・
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