涙〜
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・」
ここからいなくなることも考えた。・・・けど・・・
「一人は・・・怖いよ・・・!」
額から血が一筋流れる。
「助けて・・・助けてよ・・・!誰かぁ・・・!」
サキ〜
何となくルークの様子を見に来たら・・・ティアの部屋の奥にある花畑に二人ともいた。・・・俺は聞き耳を立てる。
「ルーク・・・目が覚めたのね」
「ここは・・・花畑?」
「セレニアの花よ。魔界で育つのは夜に咲くこの花ぐらい・・・ここは外殻大地が天を覆ってるからほとんど日が差し込まないし・・・ところで、なんだか慌てていたみたいだけど」
ルークが顔色を変える。
「そうだった!外殻大地へ戻りたいんだ!」
「いずれは戻れるわ。だから・・・」
ルークはティアの肩を掴む。
「今じゃなきゃ困るんだよ!このままだとセントビナーが崩落するって、アッシュが・・・」
「(・・・なんだって?)」
その言葉に俺も驚く。
「・・・どういうこと?だってあなた、今まで眠っていたのに・・・」
「わかるんだよっ!あいつと俺は繋がってんだから!」
「・・・それが真実だとして、セントビナーの崩落をどうやって防ぐの?」
「あ、それは・・・」
「あなた、ちっともわかってないわ。人の言葉にばかり左右されて、何が起きているのか自分で理解しようともしないで・・・それじゃあ、アクゼリュスの時と同じよ」
「・・・はは・・・ホントだな」
ルークから・・・そんな言葉が飛び出してきた。
「ヴァン師匠が言ったから、アッシュが言ったから・・・ってそんなことばっかり言って・・・これじゃ・・・みんなが呆れて俺を見捨てるのも当然だ」
「知ってたの?みんなが外殻へ帰ったこと・・・」
「さっきも言ったろ?俺とアッシュは繋がってるんだ。あいつを通じて見えたんだよ。・・・やっぱ俺、あいつのレプリカなんだな・・・」
「ルーク・・・」
「俺、今まで自分しか見えてなかったんだな・・・いや、自分も見えてなかったのかも・・・」
「・・・そうね」
そしてルークはティアに意思を伝える。
「俺、変わりたい。・・・変わらなきゃいけないんだ」
「本気で変わりたいと思うなら・・・変われるかも知れないわ。でも、あなたが変わったところでアクゼリュスは元には戻らない。・・・何千という人達が亡くなった事実も」
ティアがルークの瞳を見る。
「それだけの罪を背負って、あなたはどう変わるつもりなの」
「わからねぇ。・・・だせぇな、俺。こんなことしか言えなくて。アクゼリュスのこと・・・謝って済むならいくらでも謝る。俺が死んでアクゼリュスが復活するなら・・・ちっと怖いけど、死ぬ
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