涙〜
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を消した時のだよ。・・・一応、椿はこの事を知らない」
「・・・」
当たり前だ。この事実を知ったら・・・椿は錯乱するだろう。
「・・・でも、椿を傷つけないようにってずっと我慢してた・・・オレの身体はあちこち傷だらけで、いつか椿にバレるんじゃないかって恐かった」
「愛依・・・」
「痛くて・・・怖くて・・・寝れなくて・・・」
「・・・」
俺は愛依を抱き締める。
「おわぁ!?なな、なにすんだよ!?」
「・・・大変だったな」
「・・・っ!」
「・・・ごめんな」
「・・・」
「俺は・・・よく考えてなかったんだ。浅はかだったんだ。・・・お前らの闇に気づくことが出来なかった。・・・本当ごめんな」
「なんで・・・謝るんだよ・・・謝らなきゃいけないのは・・・オレなのに・・・」
「・・・んなもん、許してやる。・・・いや、二つ条件がある」
「え?」
「一つ、その“オレ”ってのを止めろよ」
「・・・でも」
「女の子なんだから。・・・記憶無かった時のお前は可愛かったぜ?」
「か、かわっ!?」
愛依の顔が赤くなる。
「え、えっと・・・あ、アタ、シ?」
「・・・ま、いっか。・・・んで、もう一つは」
「・・・」
愛依の顔が真面目になる。
「全部終わったら恋姫の世界に来い。んで、一緒に暮らそうぜ。もちろん、椿も一緒にな」
「ふ、あ?ふぇ?」
予想外の言葉に愛依が混乱する。
「月や恋とのんびりしたり、詠に小言言われたり、霞と酒飲んだり、華雄の模擬戦に付き合ったり、ねねと遊んだり・・・何気ない日常はとても楽しいぜ?」
「・・・」
また愛依の目に涙が溜まる。
「泣くなよ。まったく、泣き虫だなぁ」
「う・・・うるさい・・・!」
愛依が目を逸らす。
「・・・よっし。そうと決まったらちゃっちゃとみんなを助けて、平和にするか!」
「ま、まだオレ・・・じゃなかった。アタシは一緒に暮らすなんて・・・!」
「はいはい、拒否権なーし。もちっと休んどけよ。じゃーな」
俺は軽い態度を取りながら部屋から出る。・・・そのせいで、後ろで愛依が頭を抱えていることに気づけなかった・・・
愛依〜
『殺せ・・・』
「うあ、あぁぁぁ・・・!」
頭に声が響く。
「うるせぇ・・・!絶対に・・・絶対に負けるか・・・!」
『殺せ!』
「ーーーーーー!!」
アタシは立ち上がり・・・壁に思いきり頭を叩きつけた。
ガツン!
「黙れ・・・黙れ黙れ黙れぇ!!」
ガツンガツンガツン!
咲が気づかなくてよかった。
「・・
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