暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
涙〜
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・卑怯者なんだ・・・」

俺はしゃがみ、愛依の頭に手を乗せる。

「・・・もういい」

「・・・う・・・ひっく・・・」

「自分で理解して、反省できたんだ。・・・それ以上自分を責めなくてもいい」

「・・・でも、オレは・・・」

「その口調も演技なんだろ?」

「・・・多分。記憶が・・・残ってないから・・・」

愛依は俯いたまま動かない。

「・・・あの、さ」

「・・・?」

「お前は破壊者・・・なんだよな。・・・なんで・・・俺達を」

「わからない・・・声がするんだ・・・世界を壊せって」

「その声が言ったんだな?・・・そして、記憶を戻すと」

「・・・(コクッ)」

「(・・・予想は大体合ってるか・・・?)」



愛依は泣き続ける。

「これから・・・どうする?」

「・・・もう、一緒にはいられない・・・オレは・・・」

「関係ない。お前はどうしたいんだ?」

「まだ・・・椿が見つかってない・・・それに・・・」

声のトーンが更に落ちる。

「一人は・・・嫌だから(ボソッ)」

その言葉を聞いて・・・俺は言った。

「俺がいてやる」

「え・・・」

「椿が見つかるまででも何時まででも俺はお前といてやる」

「なんで・・・オレは・・・!」

「お前は悪くない。・・・いや、お前には感謝しているんだ」

「どうして・・・」

「お前の能力のお陰で・・・俺はまだ、恋に会えるかもしれないんだ」

「あ・・・」

「あの能力は・・・なんなんだ?」

愛依が顔を上げる。・・・その目は真っ赤になっていた。

「この能力は・・・光線に当たった生物を、その世界から完全に抹消して・・・別の世界の人間にする」

「は・・・?」

それって・・・

「じゃ、じゃあ今詠は・・・恋姫の世界の人間じゃなく、アビスの世界の人間になってるってことか?・・・それ、転生・・・神と同等の能力じゃないか!?」

「・・・当たったらその存在だけがあれば・・・死体でも消せる。そして・・・また別の世界で蘇るんだ」

「・・・」

「その能力を理解できたから・・・オレは呂布や賈駆を・・・でも・・・それ間違いだった・・・!」

「・・・」

「どんな理由をつけてもオレは最低なことをしていたんだ・・・」

・・・愛依は、そう呟く。

「それに・・・この技にはデメリットがある」

「デメリット?」

「消した時・・・相手が受けているダメージの何割かがオレに返ってくる。だから・・・

愛依はそう言って胸元を見せてくる。・・・いきなりでビックリしたが、胸元には何かで貫かれたような跡が残っている。

「・・・死んだ周泰
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