崩落〜
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や怒りを全て吐き出すように。
「・・・くっ、う・・・うぅ・・・あああ・・・!!」
・・・今は泣こう。これからは弱音を吐きたくない・・・いや、また吐くだろう。・・・だったらその時、受け止められるように今の内吐き出そう。・・・そのまま俺はユリアシティに到着するまで泣き続けた・・・
「ふぇ・・・!これがユリアシティ?」
「ええ。奥に市長がいるわ。行きましょう」
・・・みんなが歩くなか、立ち止まっているルークを見てティアが足を止める。
「・・・いつまでそうしているの?みんな市長の家に行ったわよ」
「・・・どうせみんな俺を責めるばっかなんだ。行きたくねぇ」
「とことん屑だな!出来損ない!」
「・・・お、お前!」
アッシュがやって来る。
「どうしてお前がここにいる!師匠はどうした!」
「はっ!裏切られてもまだ“師匠”か」
「・・・裏切った・・・?じゃあ本当に師匠は俺にアクゼリュスを・・・」
「くそっ!俺がもっと早くヴァンの企みに気づいていればこんなことにはっ!」
アッシュがルークを睨む。
「お前もお前だ!何故深く考えもしないで超振動を使った!?」
「お、おまえまで俺が悪いって言うのか!」
「悪いに決まってるだろうが!ふざけたことを言うな!」
「俺は悪くねぇっ!俺は悪くねぇっ!俺は・・・」
「冗談じゃねえ!レプリカってのは脳みそまで劣化してるのか!?」
その発言にルークが顔を伏せる。
「レプリカ?そういえば師匠もレプリカって・・・」
「・・・お前、まだ気づいてなかったのか!はっ、こいつはお笑い草だな!」
「な、なんだ・・・!何なんだよ!」
「教えてやるよ。“ルーク”」
「アッシュ!やめて!」
ティアが叫ぶが・・・アッシュは止まらない。・・・そして、俺も止める気はない。
「俺とお前、どうして同じ顔してると思う?」
「・・・し、知るかよ」
「俺はバチカル生まれの貴族なんだ。七年前にヴァンて悪党に誘拐されたんだよ」
「・・・ま・・・さか・・・」
顔面蒼白になるルーク。
「そうだよ!お前は俺の劣化複写人間だ。ただのレプリカなんだよ!」
「う・・・嘘だ・・・!嘘だ嘘だ嘘だっ!」
ルークが剣を抜く。
「・・・やるのか?レプリカ
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