崩落〜
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な!」
「あなたの言う通りです。僕は無力だ。だけど・・・」
「イオン様!こんなサイテーな奴、ほっといた方がいいです」
「わ、悪いのは師匠だ!俺は悪くないぞ!なあ、ガイ、そうだろ!?」
「ルーク・・・あんまり、幻滅させないでくれ・・・」
ガイも去り・・・
「少しはいいところもあるって思ってたのに・・・私が馬鹿だった・・・
「・・・ど、どうしてだよ!どうしてみんな俺を責めるんだ!」
「・・・」
「サ・・・サキ・・・」
「・・・今のお前には話す価値もない」
その場を立ち去る。
『・・・ちょっと言い過ぎじゃないッスか?』
「・・・いや、あそこで甘やかす訳にはいかない。・・・あいつは気づかなきゃいけないんだよ。自分がしたことを・・・」
『でも、全員でああ言うのは・・・』
「・・・まあ、そうだな。それに、俺達にも責任はある。ヴァン以上の信頼をルークから得られなかったんだから・・・こんなんだからアリエッタを敵に回すのかな」
自虐的に笑う。
『咲さんは悪くないッス!それに、愛依さんは味方に出来たじゃないッスか』
「それはわからない。多分、愛依は・・・」
『え?』
「・・・何でもない。・・・情けない男だよ、俺は」
『咲さん?』
「守りたい奴全部敵にしてさ。やっと会えたってのに詠に言われたのは・・・“倒す”だってよ。・・・掴めない・・・俺は・・・また・・・このままじゃ・・・俺は詠やアリエッタと殺しあってしまう」
腕が震える程、手に力を籠める。
「俺は・・・破壊者に相応しいのかもな」
『馬鹿な事を言わないで欲しいッス!』
リパルが怒り始める。
「リパル・・・」
『そんな簡単に諦めないで下さいッス!咲さんは何度も世界を救って皆さんに笑顔を届けて来たじゃないッスか!?』
「・・・」
『破壊者はその笑顔を悲しみに変えるんスよ!?咲さんは本当にそれでいいんスか!』
「・・・だよな」
『咲さん・・・』
「こんなん霞達に聞かれたら怒られるな。悪いな、何度も何度も・・・こんなんでよく闇を扱えるよな・・・」
愛依を寝かせている部屋に入る。
「守・・・る・・・絶・・・対・・・」
愛依は何かうわ言を言っている。・・・こんなんじゃろくに寝れてないんじゃないか?
「リパル、悪いけど愛依を見ててくれるか?」
『いいッスけど・・・意味ないんじゃないッスか?』
「・・・察しろ」
俺はリパルを置いて甲板に出る。・・・ただ、一人になりたかった。
「・・・」
空を見上げる。
「・・・ウオオオオオオオオオオオオオォォォォーーーーーーーー!!!」
・・・叫んだ。悲しみ
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