崩落〜
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達の身を守る。・・・一瞬、意識が飛んだ。次に目を開くと・・・辺りは、見渡す限り最悪な光景が広がっていた。
「なん、だよ・・・これ・・・」
アクゼリュスの人の・・・二度と動かないであろう死体が辺りに・・・転がっている。
「ひでぇ・・・」
「あ、あぁ・・・」
「愛依?」
愛依の様子がおかしい。
「みん、みんな、死、死んで・・・る」
「おい、愛依?」
「誰、誰も動、かない・・・わ、わたし、どうして・・・違・・・」
愛依が頭を抱え・・・
「アアアアアアアアアアアアアア!!!」
絶叫する。
「そう、だ・・・わたしは・・・オレは・・・」
そのまま愛依は倒れる。
「愛依!?」
愛依は気を失っていた。その時。
「・・・う・・・ぅ・・・」
「誰かいるわ!」
見ると障気の溢れる海に、板の上に乗っている絶命しているパイロープさんと・・・子供を見つけた。
「父ちゃ・・・ん・・・痛いよぅ・・・父ちゃ・・・」
「お待ちなさい!今助けます!」
走り出そうとするナタリアをティアが止める。
「駄目よ!この泥の海は障気を含んだ底無しの海。迂闊に入れば助からないわ」
「ではあの子をどうしますの!?」
「ここから治癒術をかけましょう。届くかもしれない」
「(迷ってる暇はない!)」
俺は闇を解放しようとするが・・・
「おい!まずいぞ!」
段々と板が沈んでいく。
「いかん!」
「母・・・ちゃん・・・助け・・・て・・・父ちゃん・・・たす・・・け・・・」
その言葉を最後に・・・完全にその姿を泥の海に消した。
「間に、合わなかった・・・畜生!」
俺は拳を地面に叩きつける。
「ここも、壊れちゃうの!?」
「タルタロスに行きましょう。緊急用の浮標が作動して、この泥の上でも持ちこたえています」
見るとタルタロスが近くに浮いていた。俺達は乗り込み・・・中の神託の盾の死体を片付ける。
「何とか動きそうですね」
「魔界にはユリアシティという街があるんです。多分ここから西になります。とにかくそこを目指しましょう」
ティアが説明する。
「詳しいようですね。この場を離れたら、ご説明をお願いいたしますよ」
俺は愛依を休憩室に寝かせ、甲板に出る。
「・・・」
「行けども行けども、何もない。・・・なあ、ここは地下か?」
ガイが呟くと、ティアが返す。
「・・・ある意味ではね。あなた達の住む場所は、ここでは外殻大地と呼ばれているの。この魔界から伸びるセフィロトツリーという柱に支えられている空中大地なのよ」
「どういう意味だよ?」
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