崩落〜
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「あ・・・あの・・・」
「私はキムラスカの王女、ナタリアです。ピオニー陛下から依頼を受けて、皆を救出にきました」
「ああ!グランツさんって人から話は聞いています!自分はパイロープです。そこの坑道で現場監督をしてます。村長が倒れてるんで、自分が代理で雑務を請け負ってるんでさぁ」
「グランツ謡将と救助隊は?」
ジェイドが尋ねる。
「グランツさんなら坑道の奥でさぁ。あっちで倒れてる仲間を助けて下さってます」
辺りを見てきたガイとアニスが戻ってくる。
「この辺はまだフーブラス川の障気よりマシって感じだな」
「坑道の奥は酷いらしいよ」
「辺りの様子を確認したら、坑道へ行ってみましょう・・・ルーク!」
「あ・・・ああ・・・うん・・・」
俺は辺りを見渡す。
「俺はこの辺りの人達を助ける。・・・いくら軽症でも放置は不味いしな」
「じゃ、じゃあわたしも手伝います」
愛依の言葉に頷く。
「わかりました。では、頼みますよ」
「ああ。・・・大丈夫ですか、しっかりしてください」
「す、すまない・・・」
「愛依、とりあえず自力で歩けそうな人は休憩所に行くように言ってくれ」
「は、はい!」
・・・その時、何となくだが感じた。何か違和感がある。・・・そうだ、救助隊が全然いないんだ。普通ならここにも誰かを置いていく筈・・・
「・・・まさか!」
ある答えに考え付き、走り出そうとした瞬間・・・
「グレイブ!」
「ッ!?」
咄嗟に身を捻り、地面より突き出てきた土の槍を回避する。
「・・・やっぱり気付いたみたいね」
目の前にローブを纏った・・・少女が現れる。その少女は右手に貴族が使うようなサーベル。左手に短い剣を持っていた。
「誰だ?」
「私はヴァン謡将に命じられ、アンタを監視していたのよ」
「なるほどな・・・これで確信したぜ」
ヴァンは何か企んでいる。前々から感じていた不快感は本能的にヴァンの危険性に気づいていたからだ。
「そこを通す気は・・・」
「あると思う?」
少女は構えを取る。・・・その構えはまるで、テイルズオブデスティニーのリオン・マグナスみたいだ。
「だろうな・・・リパル!分離だ!」
『わかったッス!』
左手にハンドアックス、右手にダークリパルサーを握る。
「魔神剣!」
少女はいきなり衝撃波を放つ。
「っと!」
それを跳んで避け、すぐに間合いに踏み込む。
「ラァッ!」
「くっ!」
カキャアン!
少女は一撃を防ぎ、回し蹴りを放つ。
「ふっ!」
それを受け止め、そのまま足を掴んで投げる。
「きゃっ
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