暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
崩落〜
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接近、リグレットも反応が遅れ・・・

チャキ

・・・結果、俺とリグレット、双方の眉間にお互いの銃口が突き付けられた。

「・・・!」

その時、リグレットの目が見開かれた。

「お、お前は・・・」

「?」

「・・・くっ」

リグレットが離れる。

「ティア・・・その出来損ないから離れなさい!」

「出来損ないって俺のことか!?」

ルークが怒る瞬間、ジェイドの態度が変わった。

「・・・そうか。やはりお前達か!禁忌の技術を復活させたのは!」

「ジェイド!いけません!知らなければいいことも世の中にはある」

「イオン様・・・ご存知だったのか!」

俺達は完全においてけぼりだ。

「な・・・なんだよ?俺をおいてけぼりにして話を進めるな!何を言ってんだ!俺に関係あることなんだろ?」

だが、ジェイドはそれを無視する。

「・・・誰の発案だ。ディストか!?」

「フォミクリーのことか?知ってどうなる?采は投げられたのだ。死霊使いジェイド!」

一瞬目が眩む程の光が辺りを包み、次の瞬間にはリグレットが消えていた。

「・・・くっ。冗談ではない!」

「大佐・・・珍しく本気で怒ってますね・・・」

アニスが言うとジェイドが振り返る。

「ーーー失礼、取り乱しました。もう・・・大丈夫です。アクゼリュスへ急ぎましょう」


「愛依、平気か?」

「だ・・・げほっ・・・大丈夫・・・です」

「・・・ごめんな。守ってやるなんて偉そうな口を叩いておきながら・・・」

「わ・・・わたしが・・・わたしがしたかったから、咲さんを助けたんです。だから・・・謝らないで下さい・・・わたしも、足を引っ張りましたから・・・」

「・・・じゃあお相子ってことだな」

俺達は歩き出す。

「ふざけんな!俺だけおいてけぼりにしやがって。何がなんだかわかんねーじゃんか!」

「ご主人様、怒っちゃだめですの・・・」

「どいつもこいつも俺をバカにしてないがしろにして!俺は親善大使なんだぞ!」

「ご主人様・・・」

「師匠だけだ・・・俺のことわかってくれるのは師匠だけだ・・・!」

そのまま重い空気を引きずりながら・・・アクゼリュスに到着する。・・・だが、

「こ・・・これは・・・」

「想像以上ですね・・・」

あちこちから苦悶の声が聞こえてくる。ナタリアが近くの人に駆け寄る。

「お、おい、ナタリア。汚ねぇからやめろよ。伝染るかもしれないぞ」

「・・・何が汚いの?何が伝染るの!馬鹿なこと仰らないで!・・・大丈夫ですか?」


その時、アクゼリュスの人が話しかけてくる。

「あんたたち、キムラスカ側からきたのかい?」

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