砂漠越え〜
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。纏まっていた答えが四散する。
「・・・どうした?」
と言っても、あのままでは答えが出なかったので、愛依を責める気はない。
「いや・・・その・・・怖い顔をしていたので・・・」
「っと・・・悪い。考え事をしてたんだ」
俺は愛依の頭をぐしゃぐしゃに撫でる。
「・・・」
「愛依?」
「あ、いや・・・何か懐かしい気がして・・・」
「撫でられるのかが?」
「・・・気のせいですね。皆さんのところに行きましょう」
「・・・そうだな」
・・・結局、ルークは何事もなく、イオンは俺達と行動を共にすることになった。
「サキ。少しいいですか」
ジェイドに話しかけられる。
「あ?なに?」
「・・・彼女のことと・・・あなたのことです」
「・・・!」
やっぱりジェイドはそこを突き詰めてくるか・・・
「・・・それは・・・」
「いや、いいでしょう。ですが、わかっていますね?」
「お前に言われるまでもねーよ。・・・それに」
「・・・“手を出すなら容赦はしない”・・・ですね。・・・わかりました。私としてもあなたを敵に回すと厄介ですからね」
「・・・ふん」
愛依を見ると、女性陣と会話をしていた。
「アイ。あなた、そんな武器を使ってて重くないのですか?」
「え・・・あ、はい・・・大丈夫です」
「どれどれ・・・ってはぅあ!?重っ!?」
「た、確かにこれは女の子が使う武器じゃないわね・・・」
「そ、そうでしょうか・・・?」
・・・よかった。ちゃんと打ち解けてるみたいだ。そして、船を出してもらうためにマルクトの領事館に行き、ヴァンが先にアクゼリュスに向かったことを聞いた瞬間・・・
「ガイ!?」
いきなりガイがうずくまる。ルークが近寄ったら・・・ガイに弾き飛ばされた。
「いてて・・・!お、おい。まさか、おまえアッシュに操られてるんじゃ」
「いや・・・別に・・・幻聴は聞こえねぇけど・・・」
ジェイドがガイの腕を見る。
「おや。傷ができていますね。・・・この紋章みたいな形。まさか“カースロット”でしょうか」
「カースロット?」
ルークが聞く。
「人間のフォンスロットへ施す、ダアト式譜術の一つです。脳細胞から情報を読み取り、そこに刻まれた記憶を利用して人を操るんですが・・・」
「医者か治癒師を呼びますか?」
マルクトの人が言う。
「・・・俺は平気だ。それより船に乗って、早いトコヴァン謡将に追い付こうぜ」
「・・・大丈夫なのか?」
俺が言うと、イオンが答える。
「カースロットは術者との距離で威力が変わるんです。術者が近くにいる可能性を考えれば
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