砂漠越え〜
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く。
「日が当たらないお陰か涼しいな・・・愛依、これなら・・・」
「怖くない。怖くない。ここならちょこっとだけお日様あるから怖くない・・・」
またかよ。
「愛依・・・怖がりすぎだ」
「だ・・・だってぇ・・・」
愛依が涙目になる。
「・・・見つけましたよ」
目を凝らすと、何人かが目に入る。俺達は近づくが・・・
「導師イオンは儀式の真っ最中だ。大人しくしていてもらおう」
「六神将・・・!」
「なんです。お前達は!仕えるべき方を拐かしておきながらふてぶてしい」
「シンク!ラルゴ!イオン様を返して!」
「そうはいかない。奴にはまだ働いてもらう」
「なら力ずくでも・・・」
ルークが剣を抜く。
「こいつは面白い。タルタロスでのへっぴり腰からどう成長したか、見せてもらおうか」
「はん・・・ジェイドに負けて死にかけた奴が、でかい口叩くな」
ルークが言うとラルゴが笑う。
「わははははっ、違いない!だが、今回はそう簡単には負けぬぞ、小僧・・・」
「六神将烈風のシンク。・・・本気で行くよ」
「同じく黒獅子ラルゴ。いざ、尋常に勝負!」
俺達は武器を構える。
「くっらえぇ!」
アニスの一撃を・・・シンクはあっさりと避ける。
「遅いよ」
ズドン!
「はぅああ!?」
アニスが吹き飛ぶ。
「おりゃあっ!」
ルークがラルゴに剣を振り下ろす。
ガキィン!
「なるほど。成長はしているようだが・・・まだ甘い!」
「おわぁ!?」
ルークが弾き飛ばされる。
「だったら・・・」
『鎌には鎌ッスね!』
「人の台詞を取るな!」
方天画戟を鎌に変え、ラルゴの大鎌を受け止める。
「ズァッ!」
鎌を回し、身体を自ら跳ばして蹴りを叩き込む。
「フッ!」
そのまま身体を捻って鎌を振るう。
ガキィン!
「ぬっ・・・」
蹴りで怯ませてからの一撃だったのだが・・・流石は六神将か。
「ぬおおお!」
「っうおお!?」
力で負け、吹き飛ばされる。
「チッ・・・なんつー馬鹿力だ・・・っとぉ!?」
ラルゴのフルスイングをしゃがんで避ける。
「やるな、小僧!」
「そっちこそな、おっさん!」
そのままつばぜり合いになるが・・・俺はここで凡ミスをする。それは・・・
ガッ
「なっ・・・」
足場が不安定な場所で力比べをした事だ。俺の右足は岩に引っかかり・・・
「隙ありだ!」
ガッキャアアンッ!!
「ぐはぁぁ!?」
力任せのラルゴの一撃にやられてしまった。
「咲さん!?」
「く・
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