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真似と開閉と世界旅行
砂漠越え〜
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俺達は神託の盾を追って砂漠に入っていた。

「・・・」

暑さのせいか口数が減る面々。

「愛依、大丈夫か?」

「は、はい・・・大丈夫、です・・・」

そう言う愛依の顔は赤い。

「・・・俺の後ろを歩けよ」

「え?」

「俺、背ぇ高い訳じゃねえけど、愛依が入るくらいの日除けにはなんだろ」

「で、でも・・・」

「いいから入れっての」

「は、はい」

「いやー、こうして見ると親子みたいですね」

ジェイドがそんなことを言う。

「・・・俺はまだ二十歳だ。こんなでかい娘がいるかっての」

実際は二十歳じゃないけどな・・・

「・・・見えたわ」

黙々と歩いていたティアが言う。そっちを見ると、オアシスがあった。俺達はオアシスに入り・・・

「いてぇ・・・なんだ・・・!?」

ルークが頭を抑える。

「ルーク!また例の頭痛か?」

「例の頭痛?」

ティアがガイに聞く。

「誘拐された時の後遺症なのか、たまに頭痛がして幻聴まで聞こえるらしいんだ」

「誰だ・・・おまえは・・・!・・・おまえ、アッシュか・・・!」

ルークが一人で何かを呟く。

「おまえ・・・っ!一体どこに・・・」

ルークが膝をつく。

「ルーク様!大丈夫ですか」

「ご主人様、気分悪いですの?」

ティアがルークの肩に触れる。


「しっかりして」

「また幻聴か?」

「幻聴なのかな・・・」

「アッシュがどうとかって・・・仰ってましたわよね。アッシュって、あの神託の盾の・・・?」

ルークが立ち上がる。

「・・・さっきの声は確かにアッシュだった。イオンとザオ遺跡にいるって・・・」

「ザオ遺跡!?そこにイオン様が!?」

「ザオ遺跡・・・2000年前の、あのザオ遺跡のことでしょうか」

「あ、あの・・・って、どんなところなんですか?」

愛依が聞くがジェイドは首を横に振る。

「すみません。私もよくは知りませんので」

「そんじゃ、ここの人に話を聞きがてら休息にするか」

俺がそう言うと、みんなが頷く。そして、ザオ遺跡の場所を聞いて、再び砂漠を歩く。

「あれじゃないか!」

走り出すガイを追いかける。

「この中か・・・」
「中は暗そうですわね・・・」

「あぅ・・・」

愛依の顔がひきつる。

「ミュウが火を吹くですの」

「ずっと吹き続けるのか?無理無理」

「風があるせいか、周囲に陸艦の痕跡が残っていませんね」

「立ち去った後か。それともまだ居るのか・・・」

「とにかく、イオン様の手がかりがあるかもなんだから、行きましょうっ!」

遺跡の中に入り、進んでい
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