暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/stay night -the last fencer-
第二部
聖杯戦争、始動
黒守黎慈とフェンサー(2) ─共に戦う者として─
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る瞳に主の感情を読み取れなかったフェンサーは、現在がどういう状況なのかをそれだけで把握したらしい。
同じように瞳から感情を消し、フェンサーは剣を手に携えた。
「……了解よ。指示や方針は全部任せるわ。私はただ、貴方の刃となるだけ」
「ああ、それでいい」
共振増幅させた膨大な魔力をフェンサーに送達する。
通常の存在維持に必要な魔力の三倍をその器に満たされ、フェンサーの基本能力値が跳ね上がる。
主従ともに戦闘準備を済ませ、二度目の敵を見据えながら、一つの誓いを口にした。
「オレを嘗めたツケは払わせてやる。今度こそ、ライダーとそのマスターを…………完殺する」
そうしてオレとフェンサーは、ライダーと慎二に対峙した────────
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