暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
24話:蒼雷と紅炎の斬撃
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「(これで!)レヴァンティン!」
〈 Exprosion 〉

連結刃を元の剣に戻し鞘へ。かけ声と共に剣の一部をスライドさせる。
そして空中で体勢を立て直している士に向け、

「飛竜一閃!」

剣を抜き放つ。今度は魔力を付加された連結刃がまっすぐ士の元へ走っていく。

「くっ!」
〈 ATACK RIDE・METAL!〉

士はさらに新たなカードを発動し、再び胸の前で腕を交差させる。
そこへ連結刃が到達し、衝突する。それと同時に爆発が起き、士は爆煙に包まれる。

「………」

剣士の女は剣を振り、連結刃を元の剣へと戻す。

―――確かに、手応えはあった。

そう思いながら晴れていく爆煙をじっと見つめると、そこには腕を交差させたまま変わらない姿でいる士がいた。

「く〜っ、さすがに効いた…」

交差させていた腕を解き、手をブラブラさせる。
先程発動したカード、先程と同じくブレイドの“メタルトリバイト”と同様の効果で防御力を上げたのだ。だが、見た目よりも多くのダメージを受けているようだ。

(くっそ!なんつう威力だ!こんな技、他にもあったらたまんねぇぞ!やっぱ決めるなら―――)

(これでも倒れないか……これ以上長い時間をかける訳にも、カートリッジを消費する訳にもいかん。やはりここは―――)


((一撃で―――決める!!))


二人同時に同じ考えが纏まった瞬間、二人は同時に動き出す。
士はライドブッカーよりカードを、女剣士は自らの剣を高々と掲げる。

「レヴァンティン!」
〈 Exprosion 〉

「いくぞ、トリス」
〈FINAL ATACK RIDE・bu bu bu BLADE!〉
〈 Lightning slash!〉

女剣士のかけ声で剣に炎が纏われ、士がカードを発動すると剣に雷が帯電する。

「「…………」」

炎が轟々と、雷がバチバチと音を出す中、二人はじっとお互いをにらみ合う。




――――刹那!




ドンッ!!

空気が弾けるような音と共に、二人は動き出す。

「紫電―――」
「ライトニング―――」

女は炎を纏った剣を体の横へ、士は自分の真上に。
それぞれ横と縦に斬り捨てようと、剣を構え力を込める。


「一閃!!」


「スラッシュ!!」


お互いの技は衝突し、爆音と共に二人の姿は爆煙に塗れる。その煙の量は先程士が攻撃を受けたときよりも多い事から、お互いに威力が絶大だという事が分かる。

「どわっ!?」
「くっ…!?」

その中から同時に飛び出す二つの人影。それらは空中で静止し、それぞれ剣を構える。

「「…………」」

そしてまたも沈黙が続く。
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