バチカル〜
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まといになるから残られた方がいいと思いま〜す」
「失礼ながら、同感です」
アニスとティアが言う。
「ナタリア様。城へお戻りになった方が・・・」
「今ならバレずに済むと思うので・・・」
俺とガイも止めるが・・・
「お黙りなさい!私はランバルディア流アーチェリーのマスターランクですわ。それに、治療士としての学問も修めました!その頭の悪そうな神託の盾や無愛想な神託の盾より役に立つはずですわ」
「・・・何よ、この高慢女!」
「下品ですわね。浅学が滲んでいてよ」
「呆れたお姫様だわ・・・」
「これは面白くなってきましたねぇ」
「・・・だから女は怖いんだよ」
「・・・今は同感」
「何でもいいからついてくんな!」
「・・・あのことをばらしますわよ」
ルークが顔色を変え、ナタリア様と二人で話した後・・・
「ナタリアに来てもらうことにした」
『・・・』
「よろしくお願いいたしますわ」
「・・・ルーク。見損なったわ」
「う・・・うるせーなっ!とにかく親善大使は俺だ!俺の言うことは絶対だ!いいな!」
「あ、そうですわ。今後私に敬語はやめて下さい。名前も呼び捨てること。・・・そうしないと王女だとばれてしまうかも知れませんから」
「で、ですがナタリア様・・・」
「サキ」
「う・・・わ、わかりました・・・じゃなくって、わかったよ」
ふと気づいたら愛依が一言も喋らないのに気付いた。
「・・・怖くない、怖くない。暗いのなんて怖くない・・・!」
「あ、愛依?」
肩を叩くと・・・
「ひゃああ!?」
「うわ!?」
愛依が奇声を上げた。
「(・・・怖いの苦手なんだな)」
とにかく進むが・・・ナタリアの進行速度が早い。
「おい、ナタリア!もう少しゆっくり歩けよ!」
「なんですの?もう疲れましたの?だらしないことですわねぇ」
「そ、そんなんじゃねえよっ!」
「・・・うはー、お姫様のくせに何、この体力馬鹿」
アニスが愚痴る。
「何か仰いました?」
「べっつにー」
「導師イオンが拐かされたのですよ。それに私達は苦しんでいる人々のために、少しでも急がなければなりません。違っていまして?」
「確かにその通りだけど、この辺りは暗いから、少し慎重に進んだ方がいいと思うわ」
「そうですよ、ナタリア様。少しゆっくり歩きませんか?」
ティアとガイが言う。
「ガイ!私のことは呼び捨てにしなさいと言ったはずです!」
「おっと。そうでした。失礼・・・ではなくて、悪かったな」
「ナタリア」
意外にもジェイドが口を挟む。
「
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