バチカル〜
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」
「・・・で、残ったのが冷血女と記憶喪失二人に女嫌いか・・・」
「誤解を招く言い方をするな!女性は大好きだ!」
「女好きだと声高に言うのもどうかしら・・・」
「き、記憶がなくてごめんなさい・・・」
「そこは謝るポイントじゃないって・・・」
途中でアニスが走ってくる。
「ルーク様ぁ!」
・・・ただし、その途中にガイがいたが。
「ひっ・・・」
「逢いたかったですぅ。・・・でもルーク様はいつもティアと一緒なんですね。・・・ずるいなぁ」
「あ・・・ご、ごめんなさい。でも安心して、アニス。好きで一緒にいる訳じゃないから」
「さりげに酷いな・・・」
「アニス。イオン様に付いていなくてもいいんですか?」
「大佐!それが・・・朝起きたらベッドがもぬけの殻で・・・街を捜したら、どこかのサーカス団みたいな人が、イオン様っぽい人と街の外へ行ったって・・・」
「サーカス団って・・・あの、昨日の・・・」
愛依が言うとジェイドが溜め息を吐く。
「やられましたね。多分漆黒の翼の仕業だ」
「なんだと!?あ、まさか神託の盾とグルか!」
「追いかけるか!」
「駄目だよ〜!街を出てすぐのトコに六神将のシンクがいて邪魔するんだもん」
「・・・まずいわ。六神将がいたら私達が陸路を行くことも知られてしまう」
「ほえ?ルーク様達、船でアクゼリュスへ行くんじゃないんですか?」
・・・結局、アニスを連れていき、旧市街にある工場跡から街を出る事になった。
「バチカルが譜石の落下跡だってのは知ってるな。ここから奥へ進んでいくと、落下の衝撃でできた自然の壁を突き抜けられるはずだ」
「なるほど、工場跡なら・・・」
「ーーー排水を流す施設がある」
ジェイドとティアが理解する。
「そういうこと。ここの排水設備はもう死んでるが、通ることはできるはずだ」
「まあ、ガイ。あなた詳しいのね」
『!?』
振り替えると・・・
「見つけましたわ」
・・・ナタリア様だ。
「なんだ、おまえ。そんなカッコでどうしてこんなトコに・・・」
ナタリア様は動きやすそうな服に着替え、背中に矢筒を背負っていた。
「決まってますわ。宿敵同士が和平を結ぶという大事な時に、王女の私が出ていかなくてどうしますの」
「・・・アホか、おまえ。外の世界はお姫様がのほほんとしてられる世界じゃないんだぞ。下手したら魔物だけじゃなくて、人間とも戦うんだぞ」
ルークが言うがナタリア様は怯まない。
「私だって三年前、ケセドニア北部の戦で、慰問に出かけたことがありますもの。覚悟はできていますわ」
「慰問と実際の戦いは違うしぃ、お姫様は足手
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