ケセドニアへ〜
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意が出来ていないらしい。そうしたらガイが六神将の烈風のシンクから奪った音譜盤を調べようと言い出した。・・・あの時コーラル城で逃がしたのはシンクだったらしい。・・・話が逸れた。それで、解析機はケセドニア商人ギルドのアスターと言う人が持っている事を聞き、そこに向かう事になった。・・・が、
「悪い、コイツ宿屋に連れていってもいいか?」
俺は許可を得て愛依を宿屋に連れていく。
「う・・・うぅ・・・怖い・・・よ・・・」
愛依は何かにうなされているようだった。
「・・・」
「父さ・・・ん・・・ご・・・めんな、さい・・・ああああ!」
愛依の身体から闇が吹き出す。
「愛依!?・・・ッ」
しまった、と感じた時には遅かった。左腕が愛依の闇に呼応して・・・俺を呑み込・・・
「う・・・ぉぉぉぉ!!!」
・・・む前に無理矢理闇を切り離す。
「な・・・なんだ・・・?」
愛依の闇は・・・俺の闇と波長が似ている。故に呑み込まれかけたのだ。
『大丈夫ッスか?』
「あ、あぁ・・・」
「う・・・」
愛依の目が開く。
「目が覚めたのか」
一応すぐ反応できるように方天画戟を掴んでいたのだが・・・
「あ・・・う・・・」
「・・・?」
様子がおかしい。何処か怯えているような・・・
「あ、あの・・・誰・・・ですか・・・?」
「・・・は?」
思わぬ言葉を聞いて目を丸くする。
「な、なにふざけてんだよ!?」
「ひっ!?ご、ごめんなさい、ごめんなさい・・・」
つい怒鳴ってしまい、愛依が怯える。
「(明らかに演技じゃない)」
何らかのショックで愛依は記憶喪失になった。・・・俺のせいだよな・・・俺は頭を掻く。
「あー、怒鳴って悪かった。俺は・・・五十嵐咲。お前は・・・」
「えっ、と・・・愛依、です・・・」
「それ以外は?」
「・・・ごめんなさい・・・わからない、です・・・」
「そうか・・・」
「・・・ごめんなさい」
「一々謝んなくてもいいよ。とにかく、俺は・・・」
一度考える。この言葉を口にすればどうなるか・・・いや、それでも言わなければならない。
「俺は・・・お前の味方だよ。だから、安心してくれ」
「味方・・・」
「そう。味方。・・・今の状況を説明するよ」
俺は愛依にこの世界の事を説明する。・・・ただし、破壊者としての事は一切教えない。・・・今の有り得ないくらい脆くなっている彼女にこの事実は受け止めきれないだろう
「・・・と言うわけだ。わかったか?」
「一応は・・・」
俺はこれだけは聞いておきたかった。
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