突き刺さる言葉〜
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そうだ。伯爵から親父に伝令を出せないか?」
「ご伝言ですか?伝書鳩ならバチカルご到着前にお伝えできると思いますが」
「それでいい。これから導師イオンとマルクト軍のジェイド・カーティス大佐を連れてくって・・・」
「・・・ルーク。あなたは思慮が無さ過ぎますね」
ジェイドが呆れた声を出す。
「・・・カーティス大佐とは、死霊使い(ネクロマンサー)ジェイドのことか」
アルマンダイン伯爵がジェイドを見る。
「その通り。ご挨拶もせず大変失礼致しました。マルクト帝国皇帝、ピオニー九世陛下の名代として和平の親書を預かっております」
「・・・ずいぶん貧相な使節団ですな」
「あまたの妨害工作がありました故、お許しいただければと思います」
「こいつら、俺を助けてくれたんだ。何とかいいように頼む」
「・・・わかりました。取り急ぎ本国に鳩を飛ばしてみましょう。明日には船も出港できます故、本日はこの港でお休みください」
「お世話になります」
・・・やっぱり俺は眠れなかった。
「・・・」
『サキの裏切り者!』
アリエッタの言葉が甦る。
「裏切り者・・・か」
俺は下を向く。・・・瞬間、何かが目に入った。
「これ・・・血、か?」
俺は血の後を辿り・・・誰かが倒れているのを見つける。
「あ・・・」
だが、そいつは・・・血塗れで倒れていたのは・・・
「愛、依・・・」
悲惨なものだった。あちこち傷だらけで俺が踏み砕いた腕はありえない方向に曲がっている。・・・だが、その姿を見て・・・再び、俺の意識が狂い出そうとしていた。
「ぐ・・・」
真っ先に反応したのは左腕だ。五十嵐咲の記憶を取り戻した時、変化した身体の一部。・・・アリエッタと暮らしていた時までは普通の左腕だったのだが・・・何にせよ、この腕には俺の闇だけではなく、恋の闇も含まれている。・・・だから、真っ先に暴走するのはこの左腕だ。
「リパル!」
俺は方天画戟をダークリパルサーに変形させ・・・そのまま左腕を貫いた。
「ッッッ!」
『な、何をしてるッスか!?』
「ッ、ダークリパル
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