暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
突き刺さる言葉〜
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もりじゃ・・・いや・・・いやぁぁぁぁ・・・!!」

アリエッタの声が途切れ、何かが倒れる音が聞こえる。

「アリ・・・エッタ・・・」

「おい、大丈夫か!?」

ガイが俺を抱え起こす。

「ティア、頼む」

「わかったわ。・・・ファーストエイド」


ティアのお陰で体が動くようになる。

「おい、大丈夫かよ?」

ルークが聞いてくる。

「ちっとキツいかな・・・歩くのがやっとってレベルだ」

「・・・なら、好都合ですね」

ジェイドが槍をアリエッタに向ける。

「やはり、見逃したのが仇になりましたね」

「ッ!止めろ!」

俺が動くより早く、イオンが立ち塞がる。

「待ってください!アリエッタを連れ帰り、教団の査問会にかけます。ですから、ここで命を絶つのは・・・」

「それがよろしいでしょう」

その時、ヴァンが歩いてきた。

「師匠・・・」

「カイツールから導師到着の伝令が来ぬから、もしやと思いここへ来てみれば・・・」

「すみません、ヴァン・・・」

「(コイツらも独断で来たのか・・・)」

「過ぎた事を言っても始まりません。アリエッタは私が保護しますが、よろしいですか?」

「お願いします」

「やれやれ・・・キムラスカ兵を殺し、船を破壊した罪、陛下や軍部にどう説明するんですか?」

ガイがヴァンに尋ねるが、答えたのはイオンだ。

「教団でしかるべき手順を踏んだ後処罰し、報告書を提出します。それが規律というものです」

「・・・死刑とかはないよな」

「安心してください、サキ。そんな事はありませんから」

「・・・そっか」

「カイツール司令官のアルマンダイン伯爵より、兵と馬車を借りました。整備隊長もこちらで連れ帰ります。イオン様はどうされますか?私としてはご同行願いたいが」

「このコーラル城に興味がある人もいるようですけど・・・」

イオンがジェイドを見る。

「俺も馬車がいい」

「・・・と言う人もいますから、一緒に帰ります」

「わかりました」

ルークの言葉で決定する。そしてカイツール軍港まで戻り基地に向かう。

「これはこれは、ルーク様」

「・・・?」

「覚えておられませんか。幼い頃一度バチカルのお屋敷でお目にかかりました、アルマンダインにございます」

「覚えてねぇや・・・」

「ルーク様はまだお小さかったですからな。仕方ありません」

「イオン様。アルマンダイン伯爵にはアリエッタの件をお話ししておきました」
「我がしもべの不手際、お許しください」

「ダアトからの誠意ある対応を期待しておりますぞ」

ルークが何かを思い出したかのように言う。


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