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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第103話】
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一振りの剣を左手で取ると斬り上げる様に振るうのだが――。
咄嗟に翳したラウラの左手からAICが発動し、俺の左腕を絡めとる様に封じた――。
「っ……AICまだ使えたのか…何となくそろそろ使えなくなったと思ったが」
「それはヒルトの早計だったな。では…今回は私の勝ち――」
「……そうかな?」
そう俺が不敵に笑みを浮かべると右手に光の粒子が集まり始める――。
それが形成されると現れたのは――先ほどラウラが【壁際に投げ捨てた天狼】だった。
「ば、馬鹿な!?確かに私は壁際に――」
「さて、何故でしょうか?――の前に、今回は俺の勝ちだ!」
縦に振るった天狼は、ラウラのシールドバリアーを崩壊させ、絶対防御を発動させると試合終了のブザーが鳴り響いた――。
「悪いな、今回は俺の勝ち。――てかラウラ油断しすぎだな、前の方が強く感じたぞ?」
「そ、それはお前が私の心を乱すからだ!――そ、それよりも何故ヒルトは手放した天狼で攻撃が出来た?少なくとも回収はしていなかったはず――」
至極真っ当な質問をするラウラに対して俺は答える――。
「……そんなに難しく考えるなよ、ただの【具現維持限界(リミット・ダウン)】を応用しただけさ、これがな」
「なっ…!?」
驚いたように目を見開き、俺を見るラウラに対して俺は――。
「ははっ、驚くような内容じゃないだろ?誰でも思い付く様な応用技なだけだ、これがな」
そう笑顔で応えながらISを解除すると俺は再度口を開く――。
「さて、何にしても勝敗は決したからな――ラウラ、先に聞くが俺の言うこと、ちゃんと信じてくれるか?」
「あ――あぁ……嫁の言うことを信じずにどうする?何を言ってもお前を信じるのが夫である私の務めだ」
――多分もう訂正しても嫁のままなんだろうな…それよりも、ラウラは何でああいった応用技を聞いて驚いたのかが不思議だ。
誰もが考えると思うんだが……。
まあ考えてもわからないから、今はラウラに言わないとな。
「ん、まあ特別な関係って訳じゃないんだが――お前の言ってるハルト教官って実は俺と美冬の親父なんだ」
「…………え?」
突然の親子宣言に、ラウラも開いた口が塞がらないのかぽかんとしていた。
「……まあそりゃそうなるわな。――携帯の写メに残してるんだが、見覚えないか?」
「……あ…教官……」
携帯を取り出すと、画面を操作して撮った写メを呼び出す――実は一昨日、念のために家族で写メを撮っていた――写してくれたのはセシリアだ。
俺と美冬を両脇に置いて肩を抱き、母さんはその後ろから笑顔で見守るみたいな構図にな
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