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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第103話】
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だ?」
「何ッ…!――グゥッ…!?」
ワイヤーブレードを二基展開し、脚部装甲に絡み付いてきた――。
そして、ラウラは腹部装甲に蹴りによる一撃を加え、距離を離すや直ぐ様脚部装甲に絡ませたワイヤーブレードで勢いをつけてアリーナのバリアーへと俺を叩きつける様に投げた――。
「ぅぉっ――何の!!」
全身のスラスターを点火、姿勢制御を行うと同時に脚部ランドホイールを起動し壁――もとい、バリアーをランドホイールで滑走した――俗に言う壁走りというやつだ。
激しくアリーナのバリアーと脚部ホイールが摩擦し、火花を散らせて壁走りしながら俺は疾風を呼び出す――。
その間も姿勢制御を行い、安定させるや矢を展開し――放つ。
「ふっ…ヒルト、まだ私のAICは健在だぞ」
ラウラが左手を眼前に翳す――AICが展開されるや放たれた矢は空間に固定されるように止まるとその場で落ちた――落ちたのはラウラがAICを解除した結果だ。
「やっぱり遠距離は効果がないな――っと……行かせてもらうさ!!」
地表へと着地するやそのままランドホイールで滑走――砂塵を撒き散らせながらラウラに向かって突撃をかける――。
それに反応したラウラは直ぐ様ワイヤーブレードを全基展開、一直線に此方へ目掛けて放った。
一直線に向かって来たワイヤーブレードは途中、まるで生き物の様に六基全てが複雑な軌道を描き始めた――。
人間、目の前で何かが変わった動きをすると注視し、そこから予想外の事が起きればそれに心乱され、冷静に判断が出来なくなる――。
ラウラのワイヤーブレードの複雑な軌道にはそうやって相手の動きを単調化させる狙いがあるのだと思うのだが――もちろん、ただの俺の考えすぎ説が一番高いのだが。
ワイヤーブレード全てが分かれ、周りを包囲する様に六基すべて襲い掛かる――だが抜け道は一つだけ有り、ラウラもそれを承知した上での包囲網だったのだろう。
背部ブースターを点火、一気に加速するや一直線に抜けきる――包囲したワイヤーブレードの穴の部分が、ラウラ正面への抜け道――ラウラもそれを見越してプラズマ手刀を再度構えて瞬時加速をかけてくる――。
このまま近接戦闘を行うのもラウラの思うつぼだろう――なら、ISの機能の一つを使って一瞬の判断を鈍らせるのが一番効果が高い筈――。
瞬時加速で迫るラウラ――そして俺は、ISの持つ機能――『光学迷彩』を使用して姿を眩ませた――。
「何ッ!!――光学迷彩も持ってた――」
「後ろとらせて貰ったぜ、ラウラぁっ!!」
「ッ!?」
光学迷彩を使用した瞬間、背部ブースターを切り空へと跳躍――ブースターを切ったのはその軌跡で
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