暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
狂気〜
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・・」

アリエッタが鳥の魔物を呼び、それに掴まる。

「船を修理できる整備士さんはアリエッタが連れていきます。返して欲しければ、ルークとイオン様がコーラル城へこい・・・です。二人がこないと・・・あの人達・・・殺す・・・です」

「アリエッタ!」

俺が叫ぶとアリエッタは俺を見る。

「サキ・・・サキもきて・・・」

アリエッタはそう言って飛んでいく。

「アリエッタ!・・・くそっ!」

「待ちなさい、サキ!」

走り出そうとした時、ジェイドに止められる。

「んだよっ!」


「今は生きている人の救助が先です」

「くっ・・・」

「・・・ところで、コーラル城とは?」
ジェイドがガイに聞く。

「確かファブレ公爵の別荘だよ。前の戦争で戦線が迫ってきて放棄したとかいう・・・」

「へ?そうなのか?」

ルークが聞くとガイが呆れる。

「おまえなー!七年前にお前が誘拐された時、発見されたのがコーラル城だろうが!」

「俺、その頃のことぜんっぜん覚えてねーんだってば。もしかして、行けば思い出すかな」

「行く必要はなかろう。訓練船の帰港を待ちなさい。アリエッタのことは私が処理する」

「・・・ですが、それではアリエッタの要求を無視することになります」

「今は戦争を回避する方が重要なのでは?」

イオンとヴァンが公論する。

「ルーク。イオン様を連れて国境へ戻ってくれ。ここには簡単な休息施設しかないのでな。私はここに残り、アリエッタ討伐に向かう」

「な・・・」

「は、はい、師匠」

俺は周りを見て・・・生存者がいないのを確認する。

「・・・断る。俺はコーラル城に行かせてもらう」

「お、おい!サキ!?」

ガイが呼び止める声に耳を貸さず、走り出す。









「・・・ここが・・・」

『コーラル城ッスね』

「・・・」

『そ、そんなあからさまに嫌な顔をしなくても・・・』

「・・・別に」

俺は中に入り、探索する。

「・・・?」

『無駄に手入れが行き届いてるッス』

「・・・そうだな」

何かの気配を感じ、方天画戟を引き抜く。

「・・・」

『ど、どうしたッスか?』

「リパル、黙ってろ。・・・誰だ!」

その瞬間、光線が飛んでくる。

「ッ!」

咄嗟に横に跳び、避ける。今のは・・・

「チッ・・・」

「愛依・・・お前か!」

「・・・今はテメエの相手をしてる暇はねーんだ。オレは・・・っ?」

「・・・くく・・・」

『さ、咲さん・・・?』

「くくく・・・ははは・・・」

「な・・・なんだ、よ・・・」


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