19話
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間たちと合流して全員で掛かれば必ず仕留められる。
足止めと小型魔獣をバラけさせるためにランディは一撃離脱攻撃を繰り返す。
そして戦闘中に入れっぱなしにしているエニグマから通信が入った。
「ランディ!」
ロイドたちは最初にランディが閉じた扉からこちらを伺っていた。
「手順は説明した通りだ。ティオすけがぶっ放して雑魚を引き剥がせなければ本体攻撃に移れない。俺が隠れたら撃ってくれ!頼むぞ!」
結局釘付けにするのが精一杯で10匹も倒せなかったが、一人でやったにしては十分だろうとランディは魔獣集団から離れるとティオが変形させた杖を構えて叫んだ。
「ガンナーモード、起動。オーバルドライバー、出力最大。エーテル、バスター!」
青白い光を放つ導力が杖の先端に集まっていく。限界まで集まった導力が叫び声と共に一気に放出され青白い光が魔獣集団全てを飲み込んだ。
しかし消し飛んだ体内にあるセピスの光が見えたのは半分程度で巨大魔獣も含めた50体近くが弾き飛ばされた。
魔獣集団の後ろから発射したために前に弾き飛ばされたが、それでも目的である巨大蝙蝠魔獣以外は瀕死ですぐさま動けるのも少なく問題にならない。
「よし。ロイド、俺たちで釘付けのする。お嬢とティオすけは離れて援護してくれ。このまま決着をつけるぞ!」
ランディの言葉に3人は大型蝙蝠を囲むように走り込んで来る。
支援課4人は巨大蝙蝠を取り囲み、少しずつ削っていく。
巨大蝙蝠はティオの導力砲を受けてもあまり致命傷は受けいなかったが、護衛の小型魔獣の多くが掃討出来たことは難易度を大いに下げていた。
決して動きの素早くない巨大魔獣が獲物を仕留めるには連携が必須であり、小型魔獣で動きを止めたところを体当たりや丸齧りするのが巨大蝙蝠の戦法だ。
それを支援課は完全に封じてみせた。
ロイドとランディが前後から交互に攻撃を繰り返し一方的に攻撃され続ける状況に陥らせず、エリィとティオも距離を保ちつつ残った護衛魔獣を一撃一撃を的確に撃ち込んで倒していく。
それは嬲り殺しのように見えるが、体当たりを受ければ大怪我する人間の確かな作戦だった。
しかし巨大魔獣もただ黙ってやられはしなかった。護衛の魔獣が全てやられ命の危機に陥ると小さく見えていた翼を大きく広げて素早い動きで体当たりを仕掛けてきた。
広い場所で戦ったことが今度は災いし少し飛べる空間があることから飛行状態からの一撃離脱を可能にしてしまったのだ。
間一髪体当たりを避ける4人だったが、ランディはこれは相手も本気で焦っているからであり逃げ出さないのはまだ余力があることを見て取る。
それはロイドも同じだった。
「俺が囮になって受け止めるからその間に仕留めてくれ」
「ロイド、お前、俺に華を持たせてくれないのか?」
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