暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
遭遇〜
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「ティアの譜歌の件ですね」

イオンの言葉にジェイドは返事をする。

「ええ。前々からおかしいとは思っていたんです。彼女の譜歌は私の知っている譜歌とは違う」

・・・譜歌は詠唱と旋律を組み合わせた・・・簡単な話“歌魔法”だ。だが、従来の譜歌は譜術ほど威力はないが・・・ティアが歌う譜歌はユリアの譜歌・・・ようするに譜術と同等の力を持っている。当然条件もあり、譜に込められた意味と象徴を理解、更に旋律に乗せる時に隠された英知の地図を作る・・・ぶっちゃけ一子相伝のかなり難しい技術という訳だ。・・・そして、ティアが言うにはティアの一族はユリアの血を引いているらしい。そして、再び歩き出す。

『さっき凄い怒ってたッスね。オイラもかなり恐かったッス』

頭に声が響く。

「(いきなりなんだ・・・!)」

『でも、やっぱり咲さんならあそこは怒るッスよね〜』

「(うるせえ!お前に俺の何がわかるんだよ!)」

『そ、そんなに邪険にしなくても・・・』

「(・・・ハッキリ言ってやる。お前の言動の一つ一つがムカつくんだよ!)」

『ガ、ガーン!ッス!』


「(そういうのがムカつくってんだよ!くそ、俺はこんなふざけた武器で恋を・・・!)」

『えっ・・・』

「何でもねぇ!テメエは黙ってろ!次にふざけたこと抜かしたらリパルの部分をへし折るぞ!」

『そ、それだけは勘弁して下さいッスー!』

最後だけ叫んでしまい。周りに怪訝に思われる。俺は舌打ちをしながらカイツールに入った・・・












































































・・・カイツールに入ると・・・少女が兵士と話していた。

「あれ、アニスじゃねえか?」

「証明書も旅券もなくしちゃったんですぅ。通してください。お願いしますぅ」

「残念ですが、お通しできません」

「・・・ふみゅう〜」

そう言ってアニスは去り際に・・・

「・・・月夜ばかりと思うなよ」

「(・・・)」

空耳・・・か?

「アニス。ルークに聞こえちゃいますよ」

イオンがそう言うと・・・

「ん・・・きゃわーん!アニスの王子様♪」

「・・・女ってこえー」

ガイがビビりながら呟く。

「(はぁ・・・な!?)」

和やかな会話をしている中・・・殺気を感じた。その直後、

「どうやって検問所を越えますか?私もルークも旅券がありません」

「ここで死ぬ奴にそんなものはい
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