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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
005
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を狙撃モードにしてその場で停止させる。

 遥か前方の戦場を拡大画面で映すとハジメは適当に数体のゴーレムをロックオンして、サイクロプスにロックオンしたゴーレムを撃つように命じた。

「まずは小手調べと……」

 バシュン! バシュン! バシュン!

 サイクロプスが持つビームライフル、ヘラクレスから三本の閃光がはしり、三本の閃光は三体のゴーレムを飲み込み一瞬で消滅させた。

「やっぱりノーマルショットでも十分通用するな。……だったら!」

『………!』

 ピピピピピピピピピピッ!

 ハジメが拡大画面を睨み意識を集中させると、主の意思に応えてサイクロプスが拡大画面に映る戦場の全ゴーレムを次々とロックオンしていく。

「今の僕は機嫌が悪いんだ。……悪いけど八つ当たりさせてもらうよ!」

 ハジメの言葉を引き金に、単眼の巨人の銃から無数の光の弾丸が放たれ、宇宙の戦場で一方的な虐殺ともいえる「狩り」が始まった。



「くっ! やはりこの兵力差では厳しいか!」

 時間をほんの少しだげ遡り、ファム達の母艦のブリッジでは艦長のコロネル・ルー大佐がモニターに映し出される戦況を見ながら苦々しげに言葉を漏らしていた。

「……戦闘が開始してすでに二時間か。援軍は間に合いそうにないか……」

 コロネル大佐は懐から祖父の形見である骨董品の懐中時計を取り出して時間を確認する。

 正直な話、部下達はよくやってくれているとコロネル大佐は思う。倍近い兵力のゴーレムを相手に善戦して今のところは大きな被害も出ていないし、学生達と経験が浅い新米の士官達も無事に脱出させることができた。

 だがゴーレムを倒すまでにはいたらず、アンダーギアに乗って戦っている部下達も、激しい戦闘で動きが目に見えて鈍くなってきている。ゴーレムに襲われてすぐに近くの宙域にいる友軍に援軍要請を出したが、このままでは援軍が到着するまでに全滅するという最悪な結果になりかねなかった。

「何か打つ手はないのか? ……っ!?」

 バシュン! バシュン! バシュン!

 コロネル大佐がこの状況を打破するために考えを巡らせていたその時、宇宙に三本の閃光がはしった。

「今の光は一体……?」

「こ、コロネル大佐! 戦場にいるゴーレムが三体が……しょ、消滅しました!」

「何だと!?」

 ブリッジで戦況を監視していたオペレーターの一人が信じられないといった表情で叫び、それを聞いたコロネル大佐は思わず自分の耳を疑った。

「三体のゴーレムが消滅しただと!? どういうことだ!」

「は、はい! ……どうやらゴーレムは遥か遠方から飛来してきた高出力のビーム攻撃の直撃を受け、消滅したもようです」

「高出力のビーム攻撃……
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