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武で語るがよい!
六式vs御神流
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する。

そして…この混乱こそが、最大のミスだった。

「―――徹!!」

「ぐぅ、がはぁ!」

士郎さんが打ち込んだ拳は俺の腹を捕らえ、そして吹き飛ばす。
吹き飛ばされた俺は痛みのあまり、受身が取れず無残に”ゴロゴロ”転がる。

打ち込まれた拳は、鉄塊状態の俺にダメージを与えた……いや、ダメージを徹したというべきか……あの技はワンピースで言えばインパクト・ダイヤルみたいな効果を持ってる。
簡単にいえばあれは……防御不可。
クソ! あの時は回避特化の紙絵を選択するべきだったか!

「神田君、大丈夫か!」

「神田君!」

「きゅ、きゅー!」

未だに地面に倒れ伏す俺に近づく、声と足音が聞こえてくる。
その声の主は恭也さん、高町さん、スクライアの順だ。
俺を心配してくれているのだろう……しかし、このまま近づかれば間違いなく俺の敗北で終る…。

……そんなのは…嫌だ!!


「来るなァ!!」

「「「ッ!?」」」

腹の内で何かが暴れているような痛みが走る。
だが…それでも俺は立ち上がる、負けたくないから…

「神田君! 父さんの徹をまともに受けたんだ!
もう…まともに戦えるはずがない、審判としてこれ以上h―――」

「やれますよ……士郎さんは俺の攻撃を受けても戦った。
なら…同じく攻撃を受けた俺が、戦えない道理はない!!」

今ならわかる。
俺は自分の努力してきた事を他人に越されるのが嫌な…負けず嫌いだ。
俺は相手が出来て自分が出来ない事が嫌な…負けず嫌いだ。
負けるのが嫌な…負けず嫌いだ!

「しかし、これ以上まともに入れば―――」

「だったら! もう、攻撃を受けなきゃいいんでしょ?
次、俺が何か攻撃を食らえば……その時は俺の負けでいいです」

今の俺の目は……一体どんな目をしているのだろうか?
負けを嫌う子供の目だろうか? はたまた悔しがり、対抗する眼つきか……。
いや…今はもう、どうでもいい。
何と思われようとも、今は……あの人に勝ちたい。

「……いいだろう…来い、神田君」

「あはは……、ありがとうございます」

士郎さんの言葉に自然と笑いが込み上げる。
もらった一撃で、腹部は痛い……でも、不思議と今は痛まない。
これは……嬉しさが、痛みを超えたからなのだろうか?

「な、何言ってるんだ!? 父さん! それに神田君も!」

「恭也、解かってやれ。
今の神田君の心境を……勝ちたいと思っているその心を」

恭也さんは士郎さんの言葉に反応し、俺の目を見る
そして、表情を徐々に顰めていく。

「あぁ〜分った!!
でも、神田君が危なくなったら直に止めさせるからな!」

「すまんな、恭也」

「ありがとうござ
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